境内の各部品は主に地形と風水によって決まる。
たとえば手水(「ちょうず」と読むのよ)は風水の水気だから干支の龍でつまり青龍だから、方向は東にあるはず。もちろん例外はたくさんある。
最も古い形式は大神神社や諏訪神社上社前宮のように拝殿だけで神殿がなく、よりしろの山がそのままご神体となっているもの。
狛犬は仏教の守護神から来たからあってもなくてもよい。
あればなおよろし。
東日本以北では、記紀、神祇令発行後の神社がほとんどなので、還ってルールが守られている。つまらないとも言える。これは要するに中央の権力に屈した証である。

神社と寺院は本来同居するものである。かつては大きな神社には必ず神宮寺が存在し、山門が作られた。明治時代の富国強兵、天皇主権のイデオロギーが廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)を引き起こし多くの著名な神宮寺や寺院が焼かれた。
かつては大宮司が真言密教の僧侶であることが多かった。