蓑は現在では雨具と思われているが、本来はU字型の庭具(籠、ザル)を言った。
「み」。
画像は蓑をもちいた「ゆき」。矢をさす武具である。
雨具になってゆくのは、おそらくその形状が似ていたからか?

蓑造りは職能民、農民、山の民の一般的な技術で、かつては盆正月には山の民が行商してきた。いわゆる定例的な「交換」を習慣として、ほぼ強制的に新しい物を買っていたのであり、それは彼らの重要な副収入となった。
正月の注連縄交換なども、日本人のハレの日を神聖なものとする観念もあったが、実質的には彼ら山の民がほぼ習慣として定着させたと言ってもいいかもしれない。