螺旋状鉄釧(らせんじょう・てつくしろ)
くしろとは腕輪。
鉄線をバネのように螺旋状に巻いた極めて地域限定で出土する腕輪。
「中部地方から東海地方東部、関東地方南部にかけての三角形の広がり」(北條芳隆『螺旋状鉄釧と帯状銅釧 』2005)に分布し、他の地域では見つかっていない。大和にも入ってきていない。
鉄剣などの武器や農具などとは違い、威信用の装身具としての埋納鉄器は非常に珍しい。
くしろそのものでは古墳時代前期から石釧が出るが、これがその系譜であるのかどうかは、地方王権との歴史的関連を詳細に結ぶ研究が必要。
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