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疋野神社リーフレットより編集引用

○「疋野神社は2000年の歴史を持つ肥後の国の古名社で」
「疋野神社の創立は景行天皇築紫御巡幸の時より古いと伝えられ2000年の歴史を持つ肥後の国の古名社です。」
●2000年以上の歴史を持つ神社という表現は正確ではないと言える。
神社規定を定める延喜式ですら645年の大化の改新よりもあとであるから「神社」と書くのは嘘になってしまうから、聖地として弥生以前からすでに神聖視された祭祀形態がここにあったようですと表現するべきである。これはよその神社にも言える。権威礼賛。しかし最古級の神社であることに間違いはない。
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○「六国史の一つ「続日本後紀」に仁明天皇承和七年七月庚子(西暦840年)肥後国玉名郡疋野神社を似て官社に預からしむ云々・・・
と官社列格の年月が銘記されている由緒深い神社(国史現在社という)でありまた平安時代の国の法律書「延喜式」の神名帳にも記載されているいわゆる式内社であり、県下でも貴重な存在です。「延喜式」は延長5年(西暦927年)制定され、日本全国で当時すでに存在し、また著名であった神社が記載されています。現在熊本県下で神社数は3200社程ですが、式内社は阿蘇地方の阿蘇神社、国造神社、そして当地方の疋野神社のみです。」
○(疋、匹はどちらも使用されています)
●ここは重要な記載である。
「匹」も「疋」も失礼ながら良字とは言えないので奈良時代の良字二文字改正せよの命で「日置」と改称したのが欽明時代の郡司だった日置氏であろう。その時期はわからないが、おそらくこの条例以降だろう。
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○疋(匹)石野神社
疋(匹)野大明神宮
疋(匹)野神社
疋(匹)野宮
◎疋野神社は玉名地方で最高の県社に格づけされた神社です◎
疋野神社は前述の如く国史現在社・式内社であり、また明治初年には県下で真っ先に県社に列格されました。
・旧玉名郡(現在の玉名郡市・荒尾市含む)内には、約460の神社がありますが、県社は当神社のみです。(県社1社、郷社7社、村社133社、無各社321社)
◎疋野神社の御祭神は古来より、玉名の地に御鎮座・御守護の大神様です◎
・疋野神社は他の神社よりのご勧請の神様をお祀りした神社ではありません。
大昔よりこの玉名の地に御鎮座の神様であり、この地方を古来より御守護なされてきた大神様をお祀りする神社です。
●こういう由緒書はいずこの古社にも氾濫しているものであるから、あまり信憑性はないが、まあお題目としてはよくできている。
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○御祭神、波比岐神は日本最古の著「古事記」記載の神様であり、日本建国の場づくりをなされた神代の時代の尊い大神様です。
「延喜式」には、天皇御即位時の大嘗祭の八神殿に祀る神として、又祈年祭・月次祭の祝詞や、神明帳の宮中三十六座の中にも
そのご神号が見え、特に朝廷のご崇敬が厚い神として記されています。
相殿には父神様であります大年神がおまつりされています。
大年神は、天照大御神と御姉弟であります素盞鳴尊の御子神様です。
●もちろん延喜式以降の神社が大好きな記紀成立後の権威付けであるが、祭神の「なみひきのかみ」の「ひき」は地名をおりこんであり、「波」は玉名に近い有明海の海上交通を示す創作的名前だろう。
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当神社は奈良平安時代、玉名地方の豪族日置氏の氏神神社としてはなやかに栄え、また立願寺という地名は、疋野神社の神護寺であった「立願寺」というお寺の名前が起源です。
●日置氏は玉名地方の豪族なのではなく、中央から派遣された郡司で、日置は在所の地名を名乗ったか日置部そのものが役職名だったのであるから、歴史学的にはちとニュアンスが違う。申し訳ないことだが仕方ない。

筆者の疋野神社探訪と装飾古墳紀行はこちらから↓
http://white.ap.teacup.com/kawakatublog/192.html

次回再訪する予定なので、以上の文章を書かれた渡辺禰宜さんと直接お話をうかがいたいと思います。
権威ぬきで。


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