これはこれまでわからなかった人類の進化上のミッシング・リング(不明の連環=生命の連環の中で進化上欠損した部分)に新たに2001年に付け加えられた「人類の祖先の地上サル」という学名を持つ、580~520万年前の人類。
この愛称「ルーシー」の発見によって人類の進化の輪がひとつ密度を増した。

その後の発見は次の通り。

2001年ケニア 600万年前の人類・オロリン・ツゲネンシス発見
2002年チャド  700万年前の二足歩行者・サヘラントロプス・チャデンシス(愛称・トゥーマイ猿人=いのちの希望)

以上を系統樹にすると。

現代人     ホモ・サピエンス
              ↑
50万年前   ホモ・ハイデルベルゲンシス →ホモ・ネアンデルターレンシス→絶滅
              ↑ 
              ↑   100万年前 ホモ・エレクトス絶滅
150万年前 ホモ・エルガスター  ↑                              バラントロプス・ロプストス絶滅
              ↑                                      ↑ 
200万年前 ホモ・ハビリス                                     ↑→→バラントロプス・ボイセイ絶滅
              ↑                                      ↑
250万年前  アウストラロピテクス・ガルヒ→ホモ・ルドルフェンシス絶滅         ↑
              ↑                                 バラントロプス・エチオピテクス絶滅
              ↑  → アウストラロピテクス・アフリカヌス絶滅      ↑
              ↑                                 ↑
350万年前  アウストラロピテクス・アファレンシス→・・・・・・・・・・・→→→→→↑ 
              ↑→・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・→アウストラロピテクス・バーレルガザリ絶滅
400万年前  アウストラロピテクス・アナメンシス
              ↑
500万年前 アルディピテクス・ラミダス
              ↑
              ↑
              ↑
580万年前  アルディピテクス・ラミダス・カダバ
              ↑
600万年前  オロリン・ツゲネンシス
              ↑
700万年前位 サヘラントロプス・チャデンシス


参考文献 板橋旺爾『列島考古学の再構築 旧石器から弥生までの実像』学生社 2003