この項は余計な粉飾はせず、事実だけを淡々と書く予定。

●蘇我氏系譜は仮冒
蘇我石河宿禰―満智―韓子―高麗―稲目
稲目以後、はじめてその同世代兄弟姉妹にひろがる系図となる。つまり石河宿禰から高麗(こま)までは蘇我氏の仮冒である。


志田諄一(『古代氏族の性格と伝承』)は、満智は百済系にいくらでも出てくる名前(もくまんち、もくらまんちなど)だと断定している。(要もっと例証)
韓子は新羅系の名前。
高麗は高句麗そのものを指す名前になっている。
このことから志田はこの三者の名前は創作であるとする。
そして三者のネーミングは当時の日本人の貴族ではありえない構成であり、日本土着なら○○麻呂などにするはずで、これはあきらかに半島由来をステータスにしようとしたと言う。

また祖人となっている石河宿禰の名前は、蘇我入鹿一族を死に追いやった(ユダのごとくに売った)蘇我倉石河家の在地地名であり、宿禰という地位も天武天皇以後のもので時代にふさわしくなく、あきらかに後から作ったものだとする。



門脇禎二、小林惠(やす)子は蘇我満智(そがの・まち)と木満致と、木満智が同一人物だとするが、実際には時代がややずれる。木満致と木満智はおそらく同時代人で同一人物(武光誠『蘇我氏の古代史 謎の一族はなぜ滅びたのか』)。

■結論、蘇我氏は渡来系ではない。
その系譜は蘇我本宗家滅亡後、石河麻呂が仮冒した。
蘇我満智と木満智、木満致は別人。

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次回
●蘇我氏の出自



■葛城氏の眷属が復活したもの。
詳細は後日に。10回シリーズくらいか。本解析の主題はあくまで蘇我氏と秦氏。

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