「青銅器最古の鋳型は北九州市松本遺跡のもので、弥生時代前期末に上る可能性がある」
「青銅器生産の開始時期は中期前葉からである。 弥生時代前期末に北部九州に持ち込まれた金属器は、中国東北部に起源を持つ朝鮮青銅器文化の一要素」
http://www.k4.dion.ne.jp/~isshun_y/page2-2.html
付設;九州の青銅器は松本遺跡発見以前までは佐賀県吉野ヶ里の惣座遺跡や鳥栖安永田遺跡といった有明海沿岸近辺で作られていたと思われていたが、1998年の発掘で松本遺跡でも青銅器が作られていたことがわかり、北九州もにわかにクローズアップされた。

北九州市松本遺跡=「国内最大級の青銅器鋳型(砂岩 合わせ型長さ5.3㎝幅6.7厚さ3.3㎝㎝)出土(細型銅矛、朝鮮式小銅鐸を製作)*溶かした青銅を流し込む中央のくぼみに模様はない。」
http://search.yahoo.co.jp/search?b=1&n=10&ei=UTF-8&fr=ie8sc&p=%E5%8C%97%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E5%B8%82%E3%80%80%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E9%81%BA%E8%B7%A1%E3%80%80%E9%9D%92%E9%8A%85%E5%99%A8

国内最大級で、最古級の青銅器鋳型が出たのが松本遺跡で、ここにはそれまでとは違う、もうひとつの遺構が発見されている。それは井戸である。おそらく地下水によって青銅器の冷却が行われた最初の遺跡ではないかとも思われる。中学や高校の化学の時間に習ったことと思うが、溶解した鉱物の冷却には、冷却による高速冷却法と常温による自然冷却法があり、冷える速度によって硬さに差が出る。井戸があれば溶解した銅を硬くすることが可能になるわけである。北九州松本の渡来工人はそれを知っていたわけだ。

北九州市は遠賀川の東でありながら半分は豊国ではなく筑前国である。そして小倉の南、鷹羽郡に香春岳という銅と石灰の山がある。
小倉あたりは奈良時代は、あくまでも『日本書紀』の記述であるが、かつて企求郡(きく・ぐん、あるいは聞郡とも表記)と呼ばれていた。
『日本書紀』は雄略紀に伊勢における朝日郎(あさけのいらつこ)との戦いを載せ、そのとき雄略側には「聞の物部大斧手(きくの・もののべの・おおのて」)という筑紫の人物があって、鎧を二重に着て、先陣を切って切り込んだと書いている。

いわゆる企求物部の出身者であろう。
しかし物部氏が筑紫を治めるようになるのは、これまたあくまでも『日本書紀』の記述では、雄略より下って継体大王の時代、筑紫国造家との争いで物部麁鹿火(あらかい)が「筑紫より西は汝がとれ」と頂戴してからであるはずだ。その企求物部の人物が、磐井の乱よりも前からいることになってしまう。ここ大事。

また、継体大王の約束自体にも矛盾があって、筑紫より西は汝に、長門より東は自分が」と分割協定したことになっているが、するとその間にある豊国と関門海峡の自治権がすっぽり抜けてしまうこととなる。ここ疑問。(森浩一『地域学のすすめ』)

長門から東」と大王が言った場合、関門海峡と対岸の門司までを含むのである。そうしないとここは理解できないだろう。
その長門国の長登遺跡(山口県美東町(みとう・ちょう))から大量の木簡が出ている。そこには「豊前門司五十七斤枚一」と墨書されていた。長登は奈良時代の大仏建立で銅を献上した土地のひとつだったと推定されている。つまりここの木簡は門司郡司へ一旦銅を送るその荷札だった。このように海峡の両岸は一括して同じ国の管轄になっていたと考えられる。それで継体大王は豊を含めた長門から東という暗黙の了解でそう言ったのだと考えられる。そしてそれは小倉を含めた西側の筑紫から西は物部の領分だという意味だったことになるだろう。近世で言えば豊から長門は銅鉱山としての「天領」だったわけである。そしてその銅山の管理者は渡来人・秦氏であった、ということになるわけである。継体大王は豊前の秦氏をおさえたのであろう。これは国家形成には非常にこころ強い味方を得たことになる。

秦氏は現代で言えば田中角栄である。土建屋の大親分。

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