黒川能で大地を踏みしめる所作は旋回とともに能楽の基本でこれを「反閇(はんばい・あるいはへんばい
)」と呼ぶ。道教、陰陽道、舞踏用語。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/apocalypse/hennbai.htm
)」と呼ぶ。道教、陰陽道、舞踏用語。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/apocalypse/hennbai.htm
片足で大地を踏みつける所作である。相撲の四股にも通ずる。
能に限らず、折口信夫(おりぐち・しのぶ、民俗学者)が、昭和初期にすでに考察したように、シャーマニズムに派生する歌舞音曲は「巫女舞」「神楽」を大元として申楽、田楽、能、狂言、歌舞伎、日本舞踊、盆踊りへと発展してゆくが、そのすべての基本所作には旋回と反閇が存在する。
http://blogs.yahoo.co.jp/kawakatu_1205/45026016.html
http://blogs.yahoo.co.jp/kawakatu_1205/45026016.html
中国では『春秋緯元命包』(緯書の類)に、「天は左より旋り、地は右より動く」という『天左旋、地右動説』がある。http://saturniens.air-nifty.com/sennen/2006/09/post_45ce.html
あるいは日本でも古くはイザナギ・イザナミのまぐわい前技で、柱(西欧のメイ・ポール、ミャオの柱)を左右に巡る記述がある。
大地を踏みしめる舞踏はインドにラタナーティアム、オリッシーという舞踏がある。これはすでに書いた。http://blogs.yahoo.co.jp/kawakatu_1205/47634720.html
中国の道教には「禹歩」がある。
禹とはもちろん夏王朝の始祖・禹王のことである。隻眼、片足だったという、日本の時代劇の丹下左善(たんげ・さぜん)じみた伝説を持つ。治水事業でやまいとなってそうなったと伝えられているが、そこには鍛冶伝承起源が隠されているのは間違いない。日本の妖怪で、一つ目小僧や一本だたら、カラカサなどの姿かたちも、やはり鍛冶が関係することの大元は禹王にありそうである。
禹とはもちろん夏王朝の始祖・禹王のことである。隻眼、片足だったという、日本の時代劇の丹下左善(たんげ・さぜん)じみた伝説を持つ。治水事業でやまいとなってそうなったと伝えられているが、そこには鍛冶伝承起源が隠されているのは間違いない。日本の妖怪で、一つ目小僧や一本だたら、カラカサなどの姿かたちも、やはり鍛冶が関係することの大元は禹王にありそうである。
禹の踊りも一本足で、道教の端公(たんこう、巫者、かんなぎ、シャーマン)の踊りも「一歩進んで、一歩退き、左旋し、右盤する」(湖北省谷城県)。これをもって萩原秀三郎はこれらのすべては中国の妖怪である一本足の聖獣「き」(『山海経』)に類似し、このような伝承の出身地を中国北西部湖北省周辺の少数民に求めようとしている(『図説 日本人の原郷』)。そして禹歩が片足であるのも、道教が彼らの伝承の影響を受けるためだと考えている。
能世界では「反閇とは禹歩なり」と伝承されており、これらの伝承の大元がやはり中国西北部から西南部
にあることを暗に教えている。中国の国家は大きく古い南朝(華南王朝)から新しい北朝(華北王朝)へと変遷する歴史があるが、道教、陰陽道の起源はインドに近かった長江南部にあると考えられ、北朝の開始である三国志の魏の曹操などは、こうした古い価値観に冷酷であることを旨とした。これがその後も北朝の実利主義に影響を与えたとも考えられる。一方の南朝はおしなべて神秘主義、古い価値観を重視する。神仙思想もまた南朝時代の古い死生観の影響下にあるが、インドに近い地域であることは重要だろう。
にあることを暗に教えている。中国の国家は大きく古い南朝(華南王朝)から新しい北朝(華北王朝)へと変遷する歴史があるが、道教、陰陽道の起源はインドに近かった長江南部にあると考えられ、北朝の開始である三国志の魏の曹操などは、こうした古い価値観に冷酷であることを旨とした。これがその後も北朝の実利主義に影響を与えたとも考えられる。一方の南朝はおしなべて神秘主義、古い価値観を重視する。神仙思想もまた南朝時代の古い死生観の影響下にあるが、インドに近い地域であることは重要だろう。
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南方の少数民族と倭人原郷についての考察は宝来博士のDNA研究を知った二年前、一時的に休止していたが、今年はまた復活させた。今年が「戌亥の年」の最後であり、さらにY染色体分析の知識が得られたからである。東北アジアから東南アジア、西アジアにまでかけて同類の類似文化が広がっている事実は、どうしてもこの楽しい日本人起源説を捨てられない大好きなテーマだし、民族学的にも興味がつきない。
貴方もそうじゃないですか?列島に南方系伝承と北方系伝承が混在するのなら、その双方を持ち込んだ父方遺伝子が残存する私達の来歴をそのまま映しているのだという証明ではなかろうか?
少数であろうと、日本の歴史では弥生時代以降、そこに大量の渡来の血が混じったわけで、倭人の倭血脈が減少していく宿命にあったことは間違いない。小数だから彼らを日本人の祖先からまったく無視していいわけではないだろう。来たものは来たんだから。
貴方もそうじゃないですか?列島に南方系伝承と北方系伝承が混在するのなら、その双方を持ち込んだ父方遺伝子が残存する私達の来歴をそのまま映しているのだという証明ではなかろうか?
少数であろうと、日本の歴史では弥生時代以降、そこに大量の渡来の血が混じったわけで、倭人の倭血脈が減少していく宿命にあったことは間違いない。小数だから彼らを日本人の祖先からまったく無視していいわけではないだろう。来たものは来たんだから。
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コメント
コメント一覧 (15)
興味深く読ませていただきました♪♪
kawakatu
がしました
たぶんですが、相撲の四股も意味として同じかと思います。大地を踏みしめる所作。大地には霊があって、踏みしめることでそれを活性化させる。天皇の巡回にも同じ意味があるはずです。古神道用語で舞踏、芸能用語。
kawakatu
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kawakatu
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宮島の神楽も 足を踏む動作が印象的でした。
ポチ
kawakatu
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kawakatu
がしました
相撲の神の野見宿禰は、土師氏の始祖とされていますが、土師氏は古墳造営や葬送儀礼に関わった氏族です。
後に、菅原氏に分かれた流れから、道真が出ています。
現在の大相撲の原型は、織田信長が考案したと言われています。
JR安土駅前の安土城郭資料館の隣に、記念に作られた土俵がありました。
kawakatu
がしました
では織田信長もそういう出自あるんじゃないでしょうか?^^
秀吉も家康も秦部下人だともいいますからね。
kawakatu
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確か、ビナヤカさんのブログにも記述があった様に記憶していますが…
信長の曾祖父か祖父が、南尾張の守護代になってから、尾張に移ったと記憶しています。
kawakatu
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織田氏は劔神社の神官である越前忌部(斎部)氏の支流(あるいは越前藤原氏とも)であるが、後に桓武平氏の系統と仮冒した。
とありました。
なんか面白いです。
kawakatu
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武家のほとんどの出自は造作でして、系図を買うなどはざらです。織田家のことを悪く言うつもなどありませんが、徳川でさえ源氏系図は先代までに買い付けているのです。平家の子孫などは実は尾張、美濃あたりではありえない。尾張には尾張氏という名族がいてこれが最も古い氏族ですが、これ以外はみな渡来とセンミンです。
土師氏は菅原道真公の先祖です。菅原家でさえ渡来系技術者です。
と、その菅家の怨霊記事を先ほどかわかつワールドにアップしましたので、またお読みください。
kawakatu
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kawakatu
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kawakatu
がしました
私の専門は、電子回路なのでまったくの素人です。
Wikiに関しては、ご指摘のとおり100%信用しているわけではありませんが、取っ掛かりにはよいので利用しています。
頑張って勉強させてもらいますので、宜しくお願いします。
kawakatu
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kawakatu
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kawakatu
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