中国少数民族・パイクーヤオ族の死生観には「よみがえり」という、中国と半島、そして日本に共通する死生観がある。

葬儀では銅鼓を叩く。刈り入れ後には銅鼓を2,30個も吊るし、稲穂を掛け、始祖神である猿の物まねをする。木製の鼓を鳴らして始祖霊を呼ぶ。銅鼓のリズムは7回、7回の反復である。このリズムは日本では古い形式の和歌や、あるいは運動会の三三七拍子に酷似する。前半の七回は死者をあの世へ送るときの「七つの関所」を意味し、後半の七回は参列者が「七度の災難を逃れる」ことを意味する。死者への供養はそのまま生者の幸福をもたらすと信じられている。

銅鼓奏打のあと、牛を殺す。死者の子供達は牛供犠に先立ってそれぞれが左手に一本の稲穂を持ち、右手に竹杖を持ち、笠を背にして、腰を曲げ、頭をたれて泣きながらやってきて、手にした稲穂を水牛に食べさせる。水牛は葬列させられ、田を起こすしぐさをさせられたのち断首される。日本のお田植え祭りなどではこれを張りぼて牛(こっとい、べこなどと言う)で「今は」代用する。

「人間のタマシイの本地は冥界にあり、そこは弔い上げで鎮まった霊魂・祖霊、または鬼神の住むところである。夭折した異常死者は、ヨミガエリの円環からはずれ、鬼(悪鬼)となって冥・顕の境界、つまり他界と現世の境目をさまよう。」
「他界は来世として時間の観念に属するが、空間的には死霊の居住空間でもある。つまり「仏教以前の」他界・あの世は天寿をまっとうした正常死者の理想郷であり、異常死者である餓鬼・悪鬼や、妖怪・モノノケ・化け物などの異人・異類の居住をこばむ。」(萩原)

このような死生観は西欧などの「純然たる史的な思想を持つ社会には(C・ヘンツェ)」見られない。そうか?


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