■ビッグバンまで
今から700万年前くらいまで、ヒトはチンパンジーやゴリラの先祖と同じ霊長類・ヒト上科・ヒト科(Hominidae)の動物であった。その後、そこから分かれてある種「脳を特化」させてホモサピエンスとなった。
230dea68.jpg



500万ほど年前にアフリカ東南部に隆起した山脈に太陽をさえぎられたことから、地域の急速な草原化によって地上に降り、やがてアフリカ大地溝帯に沿って400万年以上かけて進化しながら北上し、10万年前、第一波が凍った黄海を超えてアラビア半島から今のイラン、アフガニスタンあたりにやってくる。これがホモ・サピエンス新人である。猿人から原人、そして旧人までのはるか600数十万年がこうして費やされた。新人の出現が15万年前で、そこからアフリカを出てゆくまでにさらに5万年ほどかかったことになる。

新人が15万年前に出現して、五万年後に突如としてアフリカ大陸を出ると、また五万年ほどの間にまたたくまに高緯度、寒冷地にまで彼らは広がり始める。これをビッグバンという。宇宙の大爆発を表す言葉で、新人の爆発的な移動や進化を言い表す。
e2e3d746.jpg



■突然のバイオマス膨張
五万年ほど前から、人類は突然のように道具に意匠を凝らし始め、洞窟壁画や幾何学模様、ビーズ加工、彫像などの技術を持った。しかもほぼ同時に抽象的な観念というものを持ち、架空の存在を生み出したり、なんの腹の足しにもならぬ物体の形状や模様に興味をひきつけられ、それらを手と道具で表現し、「神」「信仰」「芸術」「美」という他の動物が持ち得ない意識と表現を持つようになった。

■その原因は?
類人猿でも道具は使う。また道具を使う動物ならばカラスや小鳥も使える。しかし人類の道具にはビッグバンの頃から意匠がくわえられた。
二足歩行なら恐竜も鳥も猿も可能である。それだけで脳が進化した、大きくなったとは言えない。まして脳の容量と知能指数にはあまり連環性がない。
木登りをやめたとき、それはすでに予測できていた。
木登りに適した体躯と手をなくしたとき、すでに考察したように人類の料理行為(火を我が物にすること)は開始されたと考えられる。
つまり類人猿たちが未だに拳でなければ立って歩けないように、サルたちの手は木登りに特化していた。人類だけが木登りに特化した手を持っていない。特化しなかった。いや失った。そして道具を持つことに特化した手を持ちえた。

■最古の石器の登場は260~250万年前
これがオルドワン石器と呼ばれる、礫を打ち割って鋭い刃を持った道具である。
その時代の人類はアウストラロピテクス~ホモ・ハビリスの移行期にあたる。アウストラロピテクスはまだ猿人、ホモ・ハビリスは初期原人である。どちらかといえば、その頃すでに原人に進化していたホモ・ハビリスこそが当事者だと筆者は思う。
彼らは最古の焼けた土の痕跡が出る180万年前以前から、道具を使っている。

しかし、その道具には磨き上げたり、わざわざ左右対称にしたりといった不可思議な意匠の意識は見られない。

■アシューレアン石器
ハビリスから進化したホモ・エレクトス(全人類の祖先)が生み出した石器である。これが165万年前。場所はもちろんアフリカ。
両面を薄く打ち欠き、ヘリを刃にした道具で、ハンドアックス(握りオノ)、クリーヴァー(メス状切開ナイフ)などを造った。
009fe3f5.jpg


画像出典→http://tanbo.exblog.jp/i1/2/
■新アシューレアン石器
約60万年前。
オノの中に、特に丁寧な作りが見られるようになる。
造ったのはホモ・ハイデルベルゲンシス(中近東人・欧州人の祖先)だろう。
完璧な左右対称形で、極めて肉を剥離しやすい薄い刃を持つ。
それらは道具によって作られた道具である。猿人の造ったような、直接石を石にあてて作ったものとは次元が違う。
こうしてヒトの造る道具は、単なる機能としての道具をついに超える。
彼らの時代は25万年前まで続く。
ビッグバンまでまだ20万年の時間がある。

■ネアンデルタール人の登場
約25万年前、アフリカからユーラシアへと広がり始めていたホモ・ハイデルベルゲンシス(欧州人の直接の祖先)の中から、「ヨーロッパで」ホモ・ネアンデルターレンシスが登場する。

ネアンデルタール人とホモ・ハイデルベルゲンシスの間に、必ずまだ見つかっていない中間人類がいる。
ハイデルベルゲンシスが移動していた中東からカスピ海の間で、それは見つからねばならない。
ところがイランもアフガニスタンも国情はそういう状況にないから、未だに発見できていない。
政情が安定し、ここがつぶさに発掘されれば、おそらくそれが世界のすべての人類の本当の祖先となることだろう。
ネアンデルタールやクロマニョン人たちはあくまでも便宜的な先祖である。確実には彼らは欧州人らの先祖であろう。そして中間人類から出たアジア人の直接の祖先も、まだ見つかっていないのだろう。それはきっとインドあるいはヒマラヤの北側砂漠地帯から出なくてはなるまいか。

一方、東南アジア、中国からは別系統の人類が存在した。
ジャワ原人、北京原人であるが、彼らもやはりホモ・エレクトスの直系子孫である。
この流れをつなぐ旧人こそが私たちの直接の子孫なのだろうが、未だに輪が繋がってはいないので、ジャワ原人や北京原人はいまだに東アジア人、日本人の直接の祖先かどうかわかっていない。要するにアジア人のルーツはまだ明確ではないのだ。

■アボリジニはアフリカーナの子孫
最近になって、人類の流れとは別に流出したと考えられ始めているのがアボリジニになったアフリカーナとアジアーナのハイブリッド(あいの子)である。

■また第二波とされているのがシナイ半島経由、レバントから欧州

■日本へは二通り考えられている
ひとつは25~10万年前のジャワ原人、北京原人の不明の移動。
ひとつは5万年前の中近東経由の大きな流れ。
岩手県遠野の金取遺跡から出土した人骨は8万年前のものと言われている。もしアジアのミッシングリングが繋がれば(というか、早くつないで欲しいが)彼は最古の旧人日本人だったことが証明できるのだが・・・。

■アジアでは旧人が見つかっていない


クリッククリクリ!↓

If you feel this article if interesting, please make a ranking click. I ask!
재미있다고 생각하면 클릭 잘! ↓
刚想==有趣单击适当地!↓
↓       ↓          ↓
With2ブログランキングへ

ご注意:すべての記事に「ヤフーブログ専用の見えないIP読み込みタグ」がついています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Kawakatu他のサイトへのリンク
Kawakatu’s HP マジカルミステリーコレクション渡来と海人
http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php