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阿曇居住伝承・記録と一致する海部・なか郡そして海人伝説・藻塩・徐福伝説・稲作・志賀地名など分布相関図=稲作と製鉄と舟葬と装飾古墳を持ち込むのは阿曇部か?

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全国「あまべ」郡は阿曇居住地か?

●阿曇と宗像氏
「日本は島国で周囲を大海に囲まれている。当然ながら海を生活基盤とする海人の歴史は古い。ここ、津屋崎をはじめとする北九州地域は海人部(あまのべ)の一大拠点であった。海人の部の代表格は阿曇(安曇)氏、海部(あまのべ)氏がある、両氏は沿岸を中心に活動していたグループで一方宗像氏は阿曇氏との関係も近いが海洋を中心に活動していたと考えられる。

阿曇氏(あづみ)は「アマツミ」つまり「海人津見」の転訛だそうで名実共に「海人」を代表する氏族である。阿曇氏は宮廷の食事周りを担当する大臣職を代々勤めた。唐・新羅連合軍と戦う百済の救援に向かった日本水軍の主力として阿曇氏一族はあの『白村江』で戦い(663年)壊滅的な敗北を喫した。阿曇氏を祀った神社としては志賀島の志賀海神社、和布刈神社(福岡県北九州市門司区)穂高神社(長野県南安曇郡穂高町)が有名だが、その勢力範囲は東日本まで及んでいたものと思われている。阿曇磯良(あづみのいそら)を祀った神社は北九州を中心に対馬、九州各地、伯耆、美濃、三河、阿波、淡路島、播磨、摂津、河内、近江など西日本に広く分布しその勢力範囲の広さが窺える。

地名で阿曇・安曇・厚見、渥見、熱海、泉なども阿曇族ゆかりの地と考えられている。
その内の西近江安曇川三尾山の麓に鎮座する三尾氏の氏神「水尾(みお)神社」には継体天皇の母「振姫」が祀られており、近くには継体帝の父彦主人王が祀られたと考えられている田中王塚古墳や三尾氏のものと考えれる鴨稲荷山古墳(50mほどの前方後円墳)がその近くにある。ここからは家型の石棺と金銅製の冠と沓、環頭太刀、金の耳飾などが明治35年に発掘されている。これらの金製品は南朝鮮(伽耶)の古墳から発見される遺物と極めて類似しており被葬者は伽耶などからの渡来系の有力豪族であったと考えられている。なお、彦主人王は神功皇后にも縁がある「息長(おきなが)氏」であるという説がある」
http://home.p01.itscom.net/whites/old%20shrine/inisienomiya6.htm

高島の水尾神社・鴨稲荷山古墳には数年前に訪問した。
安曇川のある高島の南部に和邇郷があり、その南部に小野がある。
小野妹子・小野東風・小野小町ら小野一族ゆかりの地である。
鴨稲荷山古墳の石棺は二上山ピンク石製であるが、これは三上の三尾氏のようには阿蘇ピンク石を取り寄せられなかったためだろうと思われる。つまり水尾と三尾は同じ安曇系氏族であろう。

●海人族地名那珂郡と阿曇はリンクするか?
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●安曇氏の経歴と分布? 阿曇氏族の系統

1.「海人族のウヂを探り東漸を追う」(黛 弘道、『日本の歴史?倭人争乱』集英社)によると、「古代の海人族の中でもっとも優勢を誇ったのは阿曇連氏である。この氏が有するところの連なる姓(かばね)は、古代の名族大伴・物部・中臣等の諸氏のそれと同じく、大和の王権の下で特定の職業集団(品部(ともべ))を統率する氏族(伴造(とものみやつこ))に与えられたものであるが、同じく伴造でも造(みやつこ)とか首(おびと)といった、より低い姓を与えられたものもあったから、連姓を与えられた阿曇氏の政治的地位はそれなりに高いものであったといえる。」

2.新撰姓氏禄(しんせんしょうじろく)によると・「阿曇宿禰 海神綿積豊玉彦神(わたのかみわたつみとよたまひこ)の子、穂高見命の後(すえ)なり」・ 阿曇犬養連は、「海神大和多罪(おおわたつみ)命の三世孫(みつぎのひこ)、穂己都久(ほこつく)命の後なり」・ 安曇連 宇都志日金折(うつしひがなさく)命の後という・ 穂高見命、別名宇都志日金折命(古事記に記載)といわれている古くにおいては宇都志日金折命といわれ、その後穂高見命といわれたとの説もある

3.阿曇氏の発祥の地筑前国糟屋郡安曇郷(福岡市東区和白・福岡県粕屋郡新宮町あたり)、志珂郷(福岡市東区志賀島)を中心とした地域式内名神大社志加海(しかわた)神社があり、神職は阿曇氏

4.安曇氏族の系列阿曇連(あずみのむらじ)(または阿曇宿禰)海犬養連(あまのいぬかいむらじ)凡海連(おおしあまのむらじ)八木造(やぎのみやつこ)阿曇犬養連(あづみのいぬかいのむらじ)?

●安曇氏族の分布(宮地直一、大場磐雄 による)

?筑前国 糟屋郡志珂郷、阿曇郷、志賀海(シカノアマ)神社
?壱岐・対馬 和多都美神社
?豊後国 戸为山部牛の妻阿曇部馬身賣(ウマミメ)他、海部郡
?長門国 下関市安園町富任 長門国豊浦團五十長凡海我孫
?豊後国 戸为山部牛の妻阿曇部馬身賣(ウマミメ)他、海部郡
?長門国 下関市安園町富任 長門国豊浦團五十長凡海我孫
2大津郡向津具村 八木家所有の畑地から有柄銅剣
?隠岐国 海部(アマ)郡 少領外従八位下阿曇三雄、海部郷
?伯耆国 會見(アツミ)郡安曇郷西伯郡宇田川村 和名抄に安曇郷記載、石剣出土
?出雲国 簸川郡大社町杵築 海部が居住していた、銅戈が出土?丹後国 熊野郡湊村函石濱 和名抄に安曇郷記載、石剣出土與謝郡日置村 海部氏が奉斉する籠神社、石剣出土
?播磨国 揖保郡浦上里、石海 安曇連百足?讃岐国 大内郡入野(ニフノ)郷 安曇茂丸戸他、讃岐是秀 安曇直眉他
?阿波国 男帝の御宇に供奉する神祇官選定阿曇部、名方郡の人安曇部栗麻呂宿禰、和多都美豊玉比賣神社、海部郡
?淡路国 三原郡南方の野島は海人の本拠地、西南の方に阿萬(アマ)郷?摂津国 安曇犬養連等の地、難波津の安曇江、安曇寺?河内国 阿曇連等の地
?山城国 阿曇宿禰等の地
?近江国 伊香(イカコ)郡安曇郷(東北方湖辺の地であるが所在は明らかでない)
?美濃国 厚見郡、厚見郷(あつみ地名は違うとの説があるが海部郡がある かわかつ)
?三河国 渥美郡、渥美郷(同上 かわかつ)
?信濃国 更科郡氷鉋、斗賣郷 氷鉋斗賣神社 、埴科郡玉依比賣命神社
?信濃国 安曇郡 穂高神社 安曇部百鳥
以上の他に、「信濃の安曇」(笹川尚紀『信濃第 55 巻第 7 号』平成 15 年)によると、肥前国、周防国、備中国、伊予国にも安曇連、安曇部の存在があるという」
http://cache.yahoofs.jp/search/cache?c=dlMwvUETXbgJ&p=%E9%98%BF%E6%9B%87%E3%81%A8%E5%AE%97%E5%83%8F%E6%B0%8F&u=azuminorekishi.sakura.ne.jp%2Fsiryou.pdf#search='阿曇と宗像氏'

注意;全国「あづみ」地名のすべてが阿曇部・安曇に関わったかどうかは地域別の詳細検証が必要である。これらはあくまでも伝承の域を出ないが、確実なのは宗像地方の志賀島一帯、長野県安曇野、滋賀県高島郡、三上町、豊前国、豊後国などはまず間違いがあるまいと思う。


●阿曇の本拠地はワタツミ神社・志賀海神社
◆磯良神を祀るその他の神社
八幡古表神社(福岡県筑上郡吉富町)、
磯良丸神社(風浪宮摂社・福岡県大川市大字酒見)、
志賀神社(対馬下県美津島町)、
松崎神社(多久頭魂神社摂社・対馬下県厳原町大字豆酘)、
志古島神社(対馬下県豊玉町)、
城山神社(大分県宇佐市大字高森)、
住吉神社(闇無浜神社摂社、大分県中津市大字角木)、
三之社(止上神社摂社・鹿児島県国分市重久)、
三之社(鹿児島神宮摂社・鹿児島県姶良郡隼人町)、
須伎神社(須佐之男と合祀・三重県鈴鹿市長太栄町)、
一童社(石清水八幡宮摂社・京都府八幡市八幡た高坊)、
百太夫社(西宮神社摂社・兵庫県西宮市)、
白太夫社(北野天満宮末社・京都市上京区馬喰町)、
磯良神社(大阪府茨城市三島丘)、
新屋坐天照御魂神社(天照国照彦天火明命、天児屋根命、建御名方命と合祀・大阪府茨木市西河原)、
蛎崎神社(保食神と合祀・宮城県仙台市青葉区片平) 等

●<本拠地>
◆福岡市東区 志賀島一帯 ※祖神発現の地は、粕屋郡新宮町の新宮浜。
対馬、伯耆(鳥取)、美濃(岐阜)、三河(愛知)、阿波(徳島)、淡路島、播磨(兵庫)、摂津(大阪)、河内(大阪東)、近江(滋賀)、他、
◆志賀海神社(福岡県東区志賀島)
祭神 綿津見三神(底・中・表津少童(わたつみ)命)
祖神 綿津見豊玉彦命、阿曇磯良(丸)
社家 阿曇氏
◆和布刈神社(福岡県北九州市門司区)
祭神 比賣大神、彦火火出見尊、鵜葺草葺不合命、豊玉毘売命、安曇磯良
祖神 安曇磯良
◆穂高神社(長野県南安曇郡穂高町)
祭神&祖神 穂高見命(宇都志日金拆命)、綿津見豊玉彦命(穂高見命の父)、瓊瓊杵尊
◆高千穂神社(宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井)
祭神 瓊瓊杵尊、木花之開耶媛命、彦火火出見尊、豊玉毘売命、
   彦波瀲武鵜葺草葺不合命、玉依毘売命、三毛入野命(他9柱で十社大明神)
◆海神(綿津見)神社(対馬、佐賀、小倉、高知、神戸、岡崎、銚子、相馬など)
祭神 綿津見三神、豊宇気毘売神、彦火火出見尊、鵜葺草葺不合命 他
http://homepage2.nifty.com/amanokuni/azumi.htm


●装飾古墳と阿曇はリンクするか
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その4「大分君御陵古墳と大分市の宗形地名」に続く

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