どうしても書かずにおれないことがある。


◆濃厚飼料
畜産牛には現在「濃厚飼料」が与えられる。
●濃厚飼料とは・・・
「穀物を主とし、多種類を配合してペレット状に固めることも多く、長期保存・大量輸送・パイプライン給餌などあらゆる点で近代工業的な取り扱いに向いている。トウモロコシ・大麦・小麦・米などの穀物の種部、大豆などの豆類、また油を絞った後の油粕などが多く利用される。」
さらに・・・
★「イネ科穀物種も豆類もタンパク質含有量が高く、それらを多量に与えることで、近代畜産の本質である(粗飼料では不可能な)短時間での肥育、莫大な産乳・産卵を可能とする。」

●さらに家畜の成長・産乳量・産卵量を高めるため・・・

「肉骨粉(補足・狂牛病で問題になったKawa)、魚粉、鶏糞なども配合される。さらにはウシが唾液・胃壁から本来なら排出されるべき尿素を、胃の微生物群に供給して、再度タンパク質に合成させる生理機能を真似、化学肥料と同様の合成尿素を供給することすらある。★ペレット状に調整される濃厚飼料は、同時に多量の薬物を混ぜて投与することが可能で、調整も容易である。」

●ただし・・・
「ただし、単純に高タンパクな飼料だけではかえって家畜には有害であり、人が食物繊維も食べて健康を維持するように、粗飼料も同時に与える必要があり、その配分が畜産者の技術である。

穀物などは人間の食料と競合するため、社会問題ともなる。また、世界的な穀物価格の変動が肉・乳製品・卵などの価格変動につながったり、畜産コストを高めたりすることも問題とされる。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BF%83%E5%8E%9A%E9%A3%BC%E6%96%99

まとめると・・・
1 畜産効率を上げるために配合飼料は使われ始めた
2 ただ栄養価が高いだけでは消化不良などの弊害があるために藁などの繊維をまぜている
3 タンパク質成分として牛骨粉や魚類、鶏糞なども混ぜてある。ほかにでんぷん室として穀類なども
4 穀類は人間の食料と競合するため相場価格や低価格買取による金銭問題にもなる
5 濃厚飼料を与えられる家畜は肉牛、乳牛、鶏などである。豚は記載がない。

◆なぜ宮城県産だったのか?
 「宮城県は「ひとめぼれ」を主力とするコメの一大穀倉地帯ですよね。そのうえ、冬場は雪が少なく晴天が多いなど天候にも恵まれ、飼料用の良好な稲わらを確保しやすい条件がそろっているのです。」
http://mainichi.jp/select/wadai/naruhodori/news/20110723ddm003070089000c.html

「コメどころの新潟県や山形県で宮城県産稲わらが流通していたのは、冬期間の気候の違いがある。宮城県はこの時期、好天が多く乾燥し、わらが乾きやすい。日本海側や内陸部は日照時間が少なく、良質なわらが品薄になり、春先の飼料として宮城県内から購入するケースが多いとみられる。
 登米市の稲わら販売業者の男性は「登米のような平地の田園地帯は風の通りが良く、わらが良質と言われている」と指摘する。
 福島県内に流通した理由について、全農福島県本部は「昨秋から冬にかけて福島県内は長雨が続き、県内で稲わらを調達するのが難しかったのではないか。宮城には規模の大きい業者があり、一度に大量購入できるのも理由の一つだろう」(畜産部)と推測する。
 2000年に北海道や宮崎県で発生した口蹄(こうてい)疫の感染経路は中国産稲わらの可能性が高いと言われており、国産稲わらの需要が高まる契機になったという。」
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/07/20110720t15013.htm

まとめると・・
1 昨年の宮崎県で起きた口蹄疫の推定原因が中国産稲藁だったことで
2 国産稲藁の需要が急激に伸び
3 たまたま福島県では去年長雨のために、県内での調達が困難になった
4 隣県の宮城では稲藁を大量に保管できる業者があったため、運搬コスト的に安い宮城に集中

◆ではなぜ原発から遠い宮城県の登米などで藁が高濃度汚染された?に続く


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