図解・畿内古墳の石室石材、葺石、石棺石材の素材と産地

●古墳石室石材の種類と産地(畿内・前期中期)
4d59ab74.jpg




●石室石材の採集地(畿内・終末期)
7aaffae5.jpg




●葺石採集地(畿内)
7d861224.jpg




資料 奥田尚「③古墳石材の産地同定」『隣接科学と古墳時代研究』所収 2011 同成社より


●『日本書紀』箸墓古墳の石材
柏原市国分市場・芝山のカンランセキ安山岩(橄欖石、olivine)※及びカンランセキ玄武岩と推定
『日本書紀』が言う「箸墓」=今の箸中山古墳だとすればの話だが・・・。
理由、昭和58年ころ、箸中大池の南斜面に板状のカンランセキ安山岩が転がっていた。

一般に古墳石材は古墳立地のすぐそばで採集されることが多い。これに対して石棺石材は被葬者とその氏族のステータスとして遠隔地の石材が好まれていた。例えば阿蘇馬門石(ピンク石)や兵庫の竜山石、大阪山(二上山)の二上山石などが畿内では主流である。それも年代によって変遷があるので、当時の権力の移動などを地方豪族との兼ね合いで類推することが可能である。

※安山岩は斑晶および石基として、有色鉱物である角閃石・輝石・磁鉄鉱(稀に黒雲母やかんらん石)、無色鉱物である斜長石(稀に石英)等を含む。特徴的な斑晶鉱物の名前をつけて、角閃石安山岩、輝石安山岩、かんらん石安山岩などと呼ぶ。カンランセキ混じりの安山岩だと思えばいい。





押せば順位がひとつあがります
  ↓   ↓
With2ブログランキングへ
↑  ↑  ↑
blogramランキング参加中!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・