卑弥呼の髪型・・・と聞いてどんな髪形を想像しますか?
古代弥生人なのだからミズラ?いえいえミズラは男性の髪型。
ロングヘア?それともおさげ?
クレオパトラのような前髪ざっくりのおかっぱ?
それともよく絵になっているような巻上げ髪にカンザシ?
オウノウ、ノウ・・・

まさか背後にワニを背負ったような超ロングだったり、メデューサのような長い蛇の髪だったわけではないだろう?やりすぎです。

                           もちろんお呼びじゃない!!
 

埴輪を見て頂戴。
 
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卑弥呼は日の巫女なのだから巫女の髪型だったはずですねえ。
「古墳島田」とも言います。
しかしこれは「鳥髷」と言うべきでしょう。
この形は鳥が首を伸ばした形状だと多くの学者が言います。
 
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今城塚古墳から出ている巫女と王の埴輪から再現されたものを見てください。
 

歴史本「大王綾発掘! 巨大はにわと継体天皇の謎」を読んで













この画像はNHKブックス『大王陵発掘 巨大はにわと継体天皇の謎』からである。
平成15年8月から始まったNHKスペシャル『史上初 大王稜・巨大はにわ群発掘』という番組をベースにその内容を書籍化したものである。そのため執筆者はNHK大阪「今城塚古墳」プロジェクトとなっている。




男王の下げミズラは正解ですが、巫女の鳥首髷はずいぶん横に広いようです。時代と流派が違うかな?
 

巫女の鳥型島田は、太陽と霊魂を運ぶ鳥をイメージしていると言われています。
応神天皇が日向から呼び寄せたが、難波の港に到着したとたんに皇太子仁徳が見初め、結局仁徳天皇の妃になった という日向の髪長姫の「長い髪」も、われわれは平安時代の女官のような、ツーレグ真ん中わけの長髪のようにすぐ考えてしまうけれど、埴輪の巫女のような前後に長い髷だったかも知れないのである。

巫女の髪型は線刻画にもなっていますぜ。
よく見てください。
巫女が託宣していますが、それを聞いているほかの人の頭と巫女の頭、まったく違います。
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一般の聴衆の頭はまんがみたいな○と▽です。まるで凸凹コンビみたいに十把一絡げの表現です。
一方かんなぎのほうは、現実の人間を示す顔もなくて、T字型の鳥の頭になっている・・・。
 
この世のものでない人という意味です。
 
清水風の方は真ん中に鹿の絵がありますが、鹿は聖獣ですから神の使い=「おこうさま」で、それを生贄して髪が食べたことを示しているのではないかと民俗学者・宗教学者は言っています。
 
唐古・鍵遺跡のものは下腹部がY字型になっていて、そこに女性性器が描かれていますから、あきらかに巫女です。それが羽振りをしています。これは1世紀前後の様そうですから卑弥呼時代より前は、イスヒはまだなくて、鳥の羽のような広い袖だけだったようです。
 
しかし、まげをあれだけ薄く固めてせりだすには、相当の油がいったことでしょうなあ。
 
 
 
 

 
 
 
 
 
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