以前読んだある書物にあった欧州の石碑にある人物の絵。
どうしてもその本が思い出せない。探してみてもヒットしないでのどに刺さった小骨のように気にかかる。
 
以前ここの「アイスマン」の記事にそう書いたときには、手元にその原本があったんだが、うかっとして画像を切り取って置くのを忘れてしまった。
 
そうなるとなおさら気になってくる。
果たして誰の本に載っていて、それはどこの石碑だったんだろう・・・。
 
 
 
まあ、いつかまた図書館で借りてくる中に紛れ込むこともあるか。
 
 
 
古代の生贄は動物であれ、人間であれ、背後から矢を撃たれたのだということを書いているサイトはないようだ。
ぼくのアイスマン記事ばかりがヒットしてしまう。
 
 
しかしそれはどうやら事実なのではないか?
 
 
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人物に比べて弓矢が極端に巨大である。
ということはこの土器の製作者集団にとってこの弓矢が特別なものだったということではないか?
 
その矢の切っ先は、小さく描かれた人を真横から、足許に向けられている。
足許を撃つのは、その人物をひとまず動けなくして、生け捕りにするという意味になるだろう。
 
もちろん別の考え方で、弓矢は男根の象徴なのだから、この人物は女性であり、まさに精を与えて生命の誕生へといざなう儀式、あるいは呪模様だと考えることもできる。
 
 
 
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弥生時代の銅鐸の絵柄では、対象物は動物なので、普通はこの絵は狩猟生活の日常スケッチだと考えられて捨て置かれてしまう。
 
しかしよく見れば、左のシカも、右のイノシシも、どちらも背後から狙っている。
 
 
 
 
背中に矢の刺さった絵柄も古代には多く、これも一般には単なる狩猟の瞬間風景だとされる。
 
 
これらはわざわざ記念物に描かれ、現代に残った遺物である。
単なる景勝スケッチ、スナップ写真だったとは思えないのだ。
(そう思う自分の人と違う着想に、実はたまに嫌気がさすこともある^^)
 
 
とりあえず、祭祀に使う獲物とは贄であり、ニエとは神への捧げ物であることは間違いない。
古代人はそもおそも大自然から獲得させてもらった食べ物だという意識が、現代人の数百倍も強かった。
これも間違いあるまい。
 
特に、採集に頼っていた縄文生活では、獲得する食物がなくなれば、集団の終焉を意味した。それは現代のうなぎ問題やクジラ問題で言われている乱獲による食物の激減にも似ている。両刃の剣である。
豊かな食物を自在に採集できていた長野県八ヶ岳の麓の膨大な縄文集団も、あるとき豊かさが増やしてくれた人口の爆発によって、今度は食物との需要と供給バランスが崩れて、崩壊してしまうのである。いとも簡単に。
 
そう考えれば、恐竜や人類のように、繁栄の極地を極めた生物の滅びは、それはもう突然、瞬間的に訪れるのである。あっという間に滅びが来る。
 
それを知っている縄文人は、だから採集生活から栽培生活を模索し始めたことだろう。
そして自然というわがままな神への捧げ物としてニエを差し出し、怒りを鎮めようとした。
 
皮肉なことに、栽培農業という画期的新戦略は、縄文人が最も繁栄した東日本へではなく、最初に長崎県の菜畑という西のはじっこに訪れる。狩猟採集生活には最も不向きだったはずの西日本にそれはもたらされたのである。それが東日本に伝えられるまでに、東日本の縄文人たちは山野を枯渇させてゆくしかなかったわけである。
 
 
なぜ西日本は縄文生活に不向きだったのか?
その答えは第一に土壌と地形にある。
え?と思う人もいるか?
なによりも森がなかったからじゃないのか?
 
森と言っても、東西では違いがある。
東日本の森は落葉樹林で、西日本は常緑広葉樹林である。
キノコや山菜のような豊富な植生は、明るい落葉樹林だけが循環を可能にする。
確かにそうだ。
 
だが、その森林の違いを生み出したのは土壌である。
西日本、近畿~九州の土壌の基盤には花崗岩層がどっかりと居座っている。
そのために上の表層は薄い土であり、樹木を伐採したり、野草を乱獲すると、どんどん土が流れ出し、再生不可能になりやすいのである。
 
そして広い平野や大きな河岸段丘が作りにくい狭苦しい地形。
これでは湧いて出てくるほどの水源が少ない。
 
 
こういう道理が縄文人を東へと向かわせた。
 
 
 
資源の枯渇を知っている縄文人でさえ、一万年過ぎたとき、住みにくくなってきたことを感じたことだろう。人口が多ければ多いほど、それは早くやってくる。
 
三内丸山も尖り石も、みな、あるとき突如として集落は消えている。
 
 
 
だから後期へ向かうほどに生贄の重要性はどんどん増してきたはずなのである。
 
 

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