【第十巻】
・・・三十余人は多日水を飲まず。大いに飲渇す。擅越(だんおつ=信者)水を取り来たれ』と。時に官人は雨令(雨乞いの呪者か?Kawa)の老人を呼んで処分して曰く。『汝等大了事の人、早く水を送り来たれ』と。夢相は是の如し。水は今まさに諸人に至る。急に須らく椀を取って待つべし」と。是を聞いて総て歓喜す。明くる日の未の刻に西南の空中より雲起こり船の上を覆って雨を注ぐ。人は皆椀を受けて飲む。第二日目、また雨至る。人皆飽き足る。明くる早朝岸に近く四つの白魚来たりて船を引いて直ちに泊船浦に至る。舟人椀を持って競って岸頭に上がり、水を求む。一つの小さな岡を過ぎてすなわち池水に遇う。清涼甘美なり。衆人争い飲みて各々飽満を得たり。明くる日更に池に向かって水を汲まんと欲するに昨日の池の所ただただ陸地のみありて、池を見ず。衆共に悲喜す。これ神霊の化出せるところの池なることを知るなり。
 
是の時冬十一月花の蘂(しべ)は開敷し、樹の実竹筍は生えてまさに夏のごとし。凡そ海中に在ること十四日を経てまさに岸に着くを得たり。人をして浦を求めしむ。すなわち、四経紀(旅人)の人有り。すなわち、道を引いて(教えて)去る。四人口つから云う。「大和上は大果報にして弟子に??(訳せず)、然らずんば死に目に会ったであろう。この間の人物は人を食らう。直ちに去るがよい」と。すなわち、船を引いて去って浦に入る。晩に一人の髪を被り刀を帯びたるを見る。諸人大いに怖れる。すなわち、去る。夜発して、三日を経て振州の江口に到って、船を泊める。その経紀の人は行って郡に報せる。そこの役人馮崇債(ふうすうさい)は兵四百余人を遣わし、来たり迎えて、引いて州城に至る。(第四回目渡航失敗)
 
役人が来たり迎えてすなわち曰く。「弟子は早くに大和上の来る事を知る。昨夜夢に、僧姓は豊田(ほうでん?)というもの有り、当に是、債の舅なるべし。この中に若し姓豊田という者有りや否や」衆僧皆「無し」と云う。債の曰く。「この間に姓豊田なる人無しといえども、今、大和上すなわち当に弟子の舅なるべし」と。すなわち、迎えて宅内に入れて齋を設けて供養す。また、 大守の廰内に会を設け戒を授ける。よって、州の大雲寺に入れて安置す。その寺の佛殿荒廃す。

【第十一巻】
衆僧各々衣物を捨て佛殿を造る。住せる事一年にして造り終わんぬ。役人の馮崇債は自ら甲兵八百余人を備えて、送って四十余日を経て万安州に至る。州の大首領馮若芳は請うてその家に留めて三日供養す。
若芳は年毎に常にペルシャの船三十二艘を掠め取り、物を取って、己が貨とす。人を掠めて奴婢とす。その奴婢の居るところは南北三日の行程、東西五日の行程の広さにおよぶ。その間の村々は総て是若芳の奴婢の住むところなり。若芳は客に会するに常に乳頭香を用いて、燈燭として一焼きに一百余斤。宅の後ろに蘇芳木が露積みしてあること山の如し。その余の財物はまた同じ。行って岸州界に到りて賊無し。役人はすなわち、(遠回りして)近寄らず。
栄叡、普照師は海路より四十余日を経て岸州に到る。
『唐大和上東征伝』全文(全二十三巻)
         伝・淡海真人三船撰修
 
 


 
少なくとも奈良時代に、中国の海域にはペルシア船が侵入してきていたことはわかる。
 
そしてそれに対して中国人が海賊行為をしてひともうけしたこともわかる。
 
ペルシアは人類出アフリカ以来、最初に繁栄した国家のひとつであり、人類分岐の発祥地でもある。
 
アフリカから、人類はシナイ半島を通って最初にパレスチナに定住したが、その後彼らは絶滅している。
 
現在の定説では、かさねて書くが、アラビア半島海岸部のオアシス経由で、最初の定住地としたのがペルシャ湾沿岸である。
 
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その後、ペルシア文化は東西の文化に多大な影響を与えた。
 
海洋民族、貿易の民であったペルシア人たちは、北上してスキタイ・トルキスタンと合体、北西へはギリシア、ローマへ侵略、東へはインド・中国・朝鮮へと船旅していった。
 
そして極東の日本列島へは、中国から朝鮮へと贈呈された工人が、飛鳥時代に百済から日本へ贈呈されて飛鳥寺を造営した。
 
石油の時代になっては、日本とイランは、西欧諸国の趨勢には左右されず、独自の交換貿易(水との)によって固く結ばれてきた経緯がある。それが日商岩井の日本独特の単独交渉の結果であったことは、昨夜のテレビで池上彰が紹介済みである。
 
 
鑑真和上の来日に、実はペルシア船からぶんどった金が使われていたとは、なかなかどうして知る人も少なかろう。
 
 

どちらを押しても悩みがサル
 

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