やや気が早いが、桃の節句の話をする。
例によって一筋縄では済ませない。
 

 
                      なんじゃこりゃ!?
 
 
◆人桃果(じんとうか)
桃は元来仙人に力を与えるものとされているが、その中でも人桃果は非常に美味であった半面その姿かたちが一見して赤子のような姿をしているなど、非常に特殊だった。その姿ゆえに三蔵法師は「赤子を食べるなんてとんでもない」とためらい、その様を嘲りながら孫悟空たちは遠慮なく人桃果を食べるという一シーンがある。
http://ncode.syosetu.com/n3609j/13/
 
西遊記では主人公たちが「人桃果」という赤子の形をした果物(桃と言うのは確かに赤ちゃんのお尻みたいだ)を仙薬として食べたがる話が出てくるが、ここには節句の根底にある中国の五行陰陽が収められている。果物は、木火土金水の「木」であり、火に遭えば焦げ、土に遭えば潜り、金(金属)に遭えば落ち、水に遭えば溶ける、とされており、そのために孫悟空が如意棒を近づけただけで実は木から離れ、地面に落ちて土に潜って消えてしまった。その後、木火土金水のどれかを使って、土の中から実が返ってくるという
http://www.geocities.jp/mievbfg/momo.htm
 
 

◆蟠桃(ばんとう)
桃は糖分が多く栄養価の高いこの果物は、現代人より何百倍も人力を要した当時の人々に力を与え、不老長寿の薬と見なされていた。仙人も桃の花を食べていたし、西遊記では孫悟空は一個食べれば百年の命(千年だったかも)が与えられる(※これを蟠桃というKawa)という、しかし100年だったか1000年に一回しか成らないという桃の実をいくつも食べたので、後に矢で射られても体が鋼のように固く、矢を跳ね返した、という件がある
http://www.geocities.jp/mievbfg/momo.htm
最近、新種でこの縁起のいい名前をつけた桃がぼちぼち出ているようだ。特に人の形はしていないが、扁平で、真ん中がくぼんでいて、切るとメビウスの輪のような形をしている。まさに永遠の命へのあこがれだろう。福島や和歌山で栽培されている。
http://www.umai-mon.com/blog/tag/%E8%9F%A0%E6%A1%83/
 


◆桃の効果と栄養
桃の実にはまず、食物繊維のペクチンが豊富に含まれているので、便秘の予防に効果的である。さらに、カリウムの含有量が多く高血圧予防に効果がある。 また、魚を食べて食あたりをおこしたときの解毒に効果があると昔から言われており、ことにマグロにあたったときの中毒症状の緩和には速やかに効力を発揮するそうである。
 一方、汗疹予防で知られる桃の葉にはタンニンやカリウム、ショウ酸マグネシウムなどが入っており、桃の葉を乾燥させ、布の袋に入れてお風呂を水から入れて沸かすと肌荒れに効果があるという。
http://www.geocities.jp/mievbfg/momo.htm
 
 
 
◆桃の経済効果
桃の経済効果は、どうだろうか。
日本での桃の生産高は、山梨、福島、和歌山の順に高い。
そして、桃市場。生産高3位の和歌山県の生産額は、平成9年にはなんと、51億9100万円にも上った。
http://www.geocities.jp/mievbfg/momo.htm
 
 
◆長寿願望、そのほかの食べ物では?
中国で人型をした梨の栽培が成功!!海外への輸出も検討!?
冒頭の人型果物画像がこれである。
 
 
 
驚いた話2(人間が人間を喰らう!)
http://mamorunagai.ninpou.jp/odoroki2.htm
 
 
 
中国人にとって桃は=子供=不老不死の妙薬という構図がどうやら脳裏にこびりついているようだ。
それで古くから人型の食品を模造することで、人肉食への欲望を押さえつけてきたらしい。
餅を子供に作って食べるところもあるらしい。代用食だろう。
 
桃の果実は確かに幼児にほっぺたやおしりに相似ている。
この欲望の源流は『西遊記』の桃を持ち出すまでもなく、すでに古代の桃源郷思想に見出せる。つまり不老長寿の神仙思想である。それが二次的に裏返って、子供の健やかな成育を祈るのに桃が使われた。人間はこういう正反対の矛盾を平気で行うものだ。
 
 
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中華デザートの”寿桃”
 

桃の節句に桃の花を供える。
女の子の健康と長寿を願って・・・。
その裏にあるものは、桃の実のように食ってしまいたいおじいさんの食欲が見え隠れしたりするのかも。
 
 人食えば わが身戻るぞ その子の頃に
 
である。
 
日本ではイザナギが黄泉のイザナミに会いに行って、追立てられ、鬼に向かって桃を投げつけて難を逃れる記紀神話がある。

また考古学的にも大和で桃の種が山ほど出ているし、桃園が実際に存在したことも発掘でわかっている。
桃には魔よけと長寿の二つの夢が託されてきた。
 
桃源郷の言い伝えなども、蓬莱思想の一種であり、異界での永遠のぬくぬくした生へのあこがれが、桃に象徴的に見ていたことは間違いない。
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『源氏』の「朝顔の巻」で、彼女の父親は桃園と呼ばれているが、これは彼の邸宅に桃園があったからである。
桃園地名は全国にある。多くは桃畑に由来することが多い。
 
大阪の化粧品会社に桃谷順天館というのがかつてあったが、上町台地桃谷(ももだに)の斜面には、天王寺から玉造にかけて、かつて桃の木が満面に植わっていたからだと聞いている。今の本社は確か港区になっているが、前は桃谷にあったのだろう。
 
 

●桃の節句の由来
 桃の節句の起原は大変古く平安時代に遡る。
「昔の日本には五つの節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)があり、当時この行事は貴族の間では、それぞれ季節の節目の身のけがれを祓う大切な行事でした。その中の一つ「上巳(じょうし)の節句」が後に「桃の節句」となります。

■上巳の節句が桃の節句へ
  平安時代、上巳の節句の日に人々は野山に出て薬草を摘み、その薬草で体のけがれを祓って健康と厄除けを願いました。この行事が、後に宮中の紙の着せかえ人形で遊ぶ「ひいな遊び」と融合し、自分の災厄を代わりに引き受けさせた紙人形を川に流す「流し雛」へと発展してゆきます。

 室町時代になるとこの節句は3月3日に定着し、やがて紙の雛ではなく豪華なお雛さまを飾って宮中で盛大にお祝いするようになりました。その行事が宮中から武家社会へと広がり、さらに裕福な商家や名主の家庭へと広がり、今の雛祭りの原型となっていきました。

■初節句のひな祭りは、身のけがれを祓う災厄除けの行事です。
 ひな祭りは、高貴な生まれの女の子の厄除けと健康祈願のお祝いとしての「桃の節句」が、庶民の間にも定着して行ったお祝いです。ですから単なるお祭りではなく、お七夜やお宮参りと同じく女の赤ちゃんのすこやかな成長を願う行事、いうなればお雛さまは、赤ちゃんに降りかかろうとする災厄を、代わりに引き受けてくれる災厄除けの守り神のようなもの。気持ちの問題ですが、省略せずにきちんとお祝いしてあげてください。 」
http://www.hinamatsuri-kodomonohi.com/iware.html
 
いつの時代でも、ゆとりあるものはわが娘(こ)に祝いがしてやれる。しかし近世の貧する民の間では、平然と間引きも存在した。
桃の節句にもまた、常民にとっては「この子の七つのお祝いに」と同じような、二面性があったことだろう。
桃花(とうか)まだ程遠い、ある冬の日の感慨である。
 
 わが娘 はるか武蔵で つつがなきかと
            桃の節句に 何贈るでもなく 
 
 

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