松木武彦『進化考古学の大冒険』2009

欧米海外留学も経験した大阪大学卒の、グローバル考古学。
話題の若手考古学者。
先土器時代から古墳時代までを、独自のグローバル視点で考察。
古代史初心者には現代最新の日本人通史として最適。
 
 
 
 
 
工藤雄一郎編『ここまでわかった!縄文人の植物利用』2014

 
図解満載。
縄文人の食生活、漆など興味深い資料・分布図がいっぱい。
<概要>
2012年に開催した「歴博フォーラムここまでわかった!縄文人の植物利用」の内容を再構成してまとめたもの。日本植生史学会でもおなじみの著者らが,1980年代から今日までの低湿地遺跡での研究成果や,縄文人による森林資源管理,土器圧痕によって明らかになってきたマメ利用,ウルシ利用,下宅部遺跡での最新の研究成果などを分かりやすく紹介。写真・図はオールカラーです。博物館や埋蔵文化財調査機関においては便利な普及書として,大学の講義では便利な概説書としても活用できる1冊に仕上がっています。日本植生史学会会員の皆様には特にお勧めの1冊です。
 
 
 
 
 
 
大島直行『月と蛇と縄文人』2014

 縄文人はなぜ円形の穴を掘って竪穴住居を建て、集落も環状なのか。縄文土器にはなぜ、縄目の文様が施されたのか。こうした問いに、考古学はまだ説得力のある答えを出していない。
 著者は、心理学や文化人類学の考え方を援用し、大胆な論を展開する。円形は、「死と再生」を象徴する月や子宮を表し、糸をよりあわせた縄は、「不死」「再生」の象徴たる蛇が絡み合って交合する姿を表しているという。そして、人間の根源的なものの考え方に支えられた高い精神性こそ、縄文文化の本質、と説く。
 土器を地域や年代に基づいて細かく分類する研究は戦後、大きく進んだが、技術論だけでは、確かに縄文人不在だ。歴史を語る上で、今とは異なる精神世界があったことを思う大切さに気づかされる。(寿郎社、1800円)(央)
 
表紙だけでも読みたくなるおっちゃんにはすすめてない。
 
 
 
 
 
『太陽の地図帳 楽しい古墳案内』2013

卑弥呼の墓説のある前方後円墳から話題のキトラ古墳・高松塚古墳まで、日本各地の名古墳を紹介しつつ、古代ロマンを旅する。ユーモラスな埴輪も登場。文=哲夫(笑い飯)、山口晃、藤森照信。 これまた遺物・遺跡の写真満載。
 
 
 
 
 

 
 
 
最近、ようやくビジュアルに重点を置く豪華写真・図説満載の役立つ考古学たね本が増えてきた。
 
やはり民間のファンに提示するなら読み易く、わかりやすくなくっちゃ!
 
 
女性、年配、少年少女におすすめです。
 
 
楽しく正しく学んでください考古学。
 
 
 
全部縦書きです。