今年のクリスマスカード。
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背景はなんだかわかるかな?




A Happy Yule!

聞きなれない言葉かも知れません。

ユールとは北欧の冬至祭り。

英語では冬至は Winter Solstice だが、冬至祭はYuleを使う。

「ユール(北欧語: jul、英語: yule)は、古代ヨーロッパのゲルマン民族、ヴァイキングの間で、冬至の頃に行われた祭りのこと。のちにキリスト教との混交が行われたが、北欧諸国では現在でもクリスマスのことをユールと呼ぶ。英語でもユールタイド(yuletide)と呼び、クリスマスの祝祭自体を指す言葉となったが、現在は古語とされている。北欧のユールには、キリスト教伝来以前の習慣と結びついた、独自の様々な習慣がみられる。」Wikiユール


キリスト教ではこれを取り込んでキリストに関連させてクリスマスと呼んでいるが、ケルトやゲルマン系を色濃く残す人々にとってはクリスマスはユールあるいはノエルである。

だからクリスマスという言葉は僕は使わないことにした。だから今年のカードにはユールをあえて使ってみた。

冬至祭はすでに13日の聖ルチア祭から始まっている。ぼく的には日本でならば、おとといの前夜祭から始まっていていい「追儺行事期間」の一部でしかない。冬至、新年、節分までを含めて広く世界的には冬至祭(追儺)の期間だと考えられわけだから、西欧では年賀は冬至祭やクリスマスの挨拶・カードとして一括してしまうのだ。陰暦の時代が長かった北欧や東アジアでは、太陽暦での新年1月1日には深い意味などなかったわけである。

聖ルチアとはルチア=光なので北欧の太陽神・大地母である。

クリスマス前夜に炉で焚く大きな薪を、ユール・ブロック、ユール・クロッグともいう。フランス語で言えばこれがブッシュド・ノエルである。

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日本で言えば「高木神」で、樹木を聖なるものとして切り、持ち帰る風習が今のクリスマス・ツリーの始まり。欧州では薪となる大事な資材なのでこれを神聖視した。今でも暖炉にこうしたノエルを置く地域は多い。






これはシンボルとなるユール・ゴート。山羊である。


「もともとは、北欧神話の神トールの車を引いた2頭のヤギにちなむ。トールはユールの時期にこの2頭を屠り、他の神々にふるまった。」

つまりこれこそがサンタクロースとトナカイに取り込まれた神話だったのだ。


翌日ヤギを殺したことを後悔したトールは、ミョルニルでヤギを復活させた。北欧では、ユール・ゴートは目に見えない動物で、クリスマスの時期直前の町を訪れ、すべての準備ができているかを確認する[18]。元々は、吉凶の双方をもたらすとされる、日本のナマハゲのような存在であり[19]、サンタクロースとは対照的に、ひとから贈り物をねだる存在でもあった。フィンランドでは、子供を脅かす醜い生き物とされ、家庭では男性がこのゴート(フィンランド語ではヨウルプッキ)に扮して子供を脅かす役目を負った[18]。ちなみにスウェーデン語ではユールボック、ノルウェー語ではユールブックという[20]。キリスト教と同化するにつれ、プレゼントの運び手、後にユールトムテ(ユールトムテン)のそりを引く役目となった。また、ワラで作ったこのヤギを、クリスマスのデコレーションとしたりもする。巨大なユール・ゴートが、町中に飾られることもある。」


こうした山羊の表裏のイメージが、キリスト教では古く、悪しき北欧野蛮人たちの信仰をキリスト教に変えてしまうための悪魔のイメージに摩り替えられる。悪魔が山羊の姿をするのはこのためなのだった。


神などはこのようにより大きな新しい信仰によって、政治的に変えられてゆくものだということです。


では、柚子湯にも入ったことでしょうし、よい冬至祭をお迎えください。


メリー ユール!
メリー クリスマス
&ハッピーニューイヤー



ええ年になったらええがな。好きにせい!



背景はぼくの洋服でした。