「王家の谷」にある古代エジプト王ツタンカーメンの墓で行った調査の結果、壁の裏側に隠し部屋がある可能性が濃厚になったとの見方を示した。


イメージ図




考古学者ニコラス・リーブスによる仮説
「空洞は隠し部屋で、その中にはツタンカーメン王の義理の母とされ「伝説の美女」と呼ばれる王妃ネフェルティティのミイラが中に残されている可能性がある」


「スキャンの結果からは、北壁と隣り合った西側の壁に、二つ目の出入り口が隠されている証拠も見つかっている。スキャンの作業を担当したのは日本人のレーダー技術者、渡辺広勝氏」ナショジオhttp://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/120200344/


なぜ今まで誰もその存在に気づかなかったか?
リーブスの最初の天啓は、何十年も通いつめた現地ではなく、インターネット上に転がっていた。

2009年、博物館関係者や芸術家が所属するスペインの団体「ファクトゥム・アルテ」が、ツタンカーメンの墓を高解像度でレーザースキャンする作業を開始した。第一の目的は、墓の精巧なレプリカを作ることだった。彼らがすべてのスキャンデータをネット上に公開すると、当時、米メトロポリタン美術館で仕事をしていたリーブス氏は、すぐにこれに注目した。(参考記事:「レーザーで遺跡をデジタル保存」

これをネット上でながめていたリーブスにひらめきが生まれる。
動画にある壁画をすべて頭から消し去ると、そこにはあきらかにくっきりとした壁の切れ目が浮き上がったというのである。もちろんその動画が昨今の発展いちじるしいデジタル画像の賜物である。詳細で明瞭な画像だったからこそそれが見えてきたのである。


リーブスの専門はエジプト第18王朝、つまりツタンカーメンの父であるアクエンアテン(アメンホテップ4世改名)王家の時代だった。この王朝の特徴は多神教を一気に一神教へ変化させた時代。太陽神が置き換えられた時代である(アメン神からアテン神へ)。

多神教から一神教へ 筆者ブログの過去解説 
http://blogs.yahoo.co.jp/kawakatu_1205/57167793.html


非常に強引にそれを行ったために、多くの反発も起きる。ツタンカーメンはその犠牲者だったやもしれぬことになる。すると秘密にしておきたい出来事もたくさんあっただろう。

アクエンアテンの王妃ネフェルティティは、王の死後、いわば絶対権力によって多神教論者たちを押さえつけなければ王家の存続が難しい。そういう立場の女帝である。

で、思いつくのは日本にも同じような立場に立たされた女帝がいたことである。持統天皇・・・。夫・天武死後、滅ぼされたはずの天智血統という旧態勢力に強力な圧力をかけ続けねばならなかった女帝である。そのとき、大和にも一神教ともいうべき太陽神が登場している。アマテラスの登場である!

歴史はまさに繰り返す。いや、人間の行動とは世界で同じだということがこれではっきりとすることだろう。



ツタンカーメン墓の隠し部屋とはつまり太陽神が隠された天の岩屋戸であろうか?!



会員追加記事ツタンカーメン=草壁皇子へhttp://blogs.yahoo.co.jp/niko2nicol/14819404.html