このブログをあまりくそまじめに読まぬように。たまに「悪魔の辞典」になる。(「悪魔の辞典」とは検索しなさいね)


地理学とは
地球の表面で起きている諸現象を対象とした全ての分野の総称。
自然と人間がそれぞれ作り出してきた地表の模様や現象。
地質学や地震学・火山学(地表よりも下を分析する学問)などとはまったく手法の違う、調べる場所の違う学問である。たぶんだが、地質学基礎行程には地形学はなく、地形学基礎行程にはある程度の地質学がある。このため地質学者には地形学者や地理学者の使う用語や解説はほぼ理解できないことになる(そういうことを変動地形学の渡辺満久先生も書いているから、そうなんだろう)。

それで両者は互いに煙たがる傾向にある(らしい)。テレビの地震解説や災害解説がわかりずらいのは、主に地質学者、地震学者が出てくるからである。一般人から見たら、地表と地下が別々に分析されるとは実に奇妙な話ではあろう。

また地震学者と火山学者にも意思の疎通があまりないから、火山と地震の因果関係を考える学者は少ないことになる。そのように、分化科学の弱点がこれである。それらすべてをコーディネイトできるアートディレクター学問はない。これはどの大学学問でも似たり寄ったりで、常に専門家の言葉は、聞く者によって取捨選択と組み合わせて考える必要を生み出すこととなる。簡単に言えば学者は融通がきかないということになるか。

学校で習う地理は産業地理学や経済地理学になるので人文地理学のごく一部でしかない。地誌も地書もだいたい同じ。そのほとんどは政治や経済の活動のための情報であり、「なぜ?」はない。ただ覚えればいいだけの学問。だから試験に使いやすいし、一般人には世界をざっと知るには都合がいい。もちろんこの基礎知識なしに地理学は学べない。

学校の地理はどの地域にどんな人が住み、どんな環境で、どんな地形で、どんな歴史があるか、首都はどこかなどなどの、主に記憶で覚える情報だが、地理学は地球の現象や形象とその理=法則を分析する学問。つまり「地球摂理学」だということもできる。

「地理に疎い」とよく言うが、この地理は今言った産業地理情報のことである。これを「地理学に弱い」といい間違えると、地球活動の摂理、人間行動の摂理に疎いという意味になるので、イコールナイーブ=ピーマン頭にもなりかねないから気をつけたい。いずれにせよ地理学には文系・理系両方の理解力が必要であるようだ。人間生活の痕跡を探す考古学と、生物の活動の歴史を知ろうとする古生物学のようなものか。だが、すべてを知り、すべてを理解したければ、常に両方をうまく組み合わせる才能が必要なのは同じこと。そういう才能がない先生に当たっちまうと、それは不幸な学生生活になるか・・・なあ?なるな。

どっちにしても分化された学問というのは、すべからく狭くて深く、そして縦割りで横同士の仲が悪い。だからいろいろ知りたい人、推理が好きな人、謎が好きな人には、ひじょ~~にめんどっくせえことになる。しかも学者本人はそのことに気付いていない人がけっこういるので、いつまでたってもちんぷんかんぷんの奇妙な空間が広がる。先生には人生の先生が必要なのだ。ああ。






■地理学
○大分類 系統地理学
●中分類 自然地理学=自然が作り出した地表の模様
 気候学
 水文学(陸水学)
 地形学
 第四紀学
 海洋地理学
 植生地理学
 動物地理学
 土壌地理学
 変動地形学
 活断層
 河川地形学などなど

●中分類 人文地理学=人間が作り出した地表の姿
経済地理学・・・産業地理学・工業地理学、商業地理学、消費地理学、経済立地論 小売地理学 批判地理学
 社会地理学
 政治地理学(行政地理学)
 都市地理学
 農村地理学
 集落地理学
 歴史地理学
 文化地理学
 宗教地理学
 人口地理学
 交通地理学
 病理地理学(疾病地理学)
 言語地理学
 軍事地理学
ほかに
●地誌学
  ●地図学
    ●地理学史
が別にある。
 
 


筆者は今、変動地形学の本を読んでいる(渡辺満久『土地の「未来」は地形でわかる』2014)。
そしたらこういうことが書いてあって「へえ」だったので書き留めておくことにした。歴史は地球環境が作り出す。地球環境は宇宙の摂理でできており、気象や地球活動が地形を作る。その環境の中で人間は動き、地形を変形する。それがまた気象に影響し、地球に影響する。そのダイナミズムもまた地球の歴史なのである。歴史を知るには地質も地形も必要なのだ。だから、これでいいのだ。Byバカぼんのパパ。



あちこちのHpやブログやSNSたらいうものを見ていると、なるほど、学者みたいな好事家ってけっこう多い。コーディネートできる人はそもそも人間には少ないようだ。そういう人って、権威や学者とは言えないから、扱いがだいたいゾンザイですから、なりたがらない。筆者とか関祐二なんかは、そういう「バッタもん」扱いが宿命らしい。空想歴史家って奴だな、所詮。


ちぇっ、である。


役に立つ 役に立つけど 眉にツバ



「遊んでないでちゃんと働け!」としかられる人生である。敗者よのう・・・ぼく。