●最古の銅生産
メソポタミア BC4500年頃
エジプト BC3500年頃
中国 BC2800年頃
中央アフリカ 600年頃
西アフリカ 900年頃
日本 弥生時代に青銅器、純銅器は天智時代の水道管

語源・・・キプロスが最古の産地だったためラテン語や古ギリシア語でキュプラムから英語でコッパ―、カッパー。(ブロンズは青銅)
日本語の純銅は往古は「あかがね」。鉄は「しろかね」。
昔は金属すべてを「かね」と言ったが、最古が銅なので「かね」の代表となった。現代の赤銅はあかがねではなく、金がまざっている合金を言う。
中国に赤銅の記録があるが、
日本の銅器は鉄器とほぼ同時に製品がまず渡来する。
精錬技術は3世紀に神獣鏡や銅鐸を造ったらしいが、大陸技術者の手になる。「韓鍛冶 からかぬち」

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この「渡来する」ということに反論をするものはなぜかいないようだ。愛国主義者でさえ、言い出さない。ほぼ両製品が同時に来たということは、それが渡来製品から始まることと同じなのにである。韓国人なら「新羅で、地元の銅を発見して新羅で始まったオリジナル技術・製品だ」と言い出すだろうところだが、日本人は正直である。歴史を正確に見つめようとする部分で、日本人は世界ナンバーワンであろう。そういうところはまた世界で、嫌われたりもする。勤勉さも、裏返すと「そこまで働くか?」である。言葉とは難しい。しかし日本人は外国の感じ方の、いいほうだけでとらえる。ある意味、ナイーブ(英語でからっぽな人)、ある意味バカ正直。これを外を知らないで生きてきた島国理解と言えるかも知れない。日本人の政治性の欠如、裏を読まない性癖は、あきれられているのだろう。しかし、そうであったからこそ、日本にだけ残った諸外国の創始当時のキリスト教理念=島原バテレンの思想があったりする。面白い。日本は世界の縮図であり、文化文明のいいところだけが生き残る。奇妙な隔世世界。

日本の銅生産地は富山県の高岡と京都の二大拠点で占められている。
高岡は日本海に渡来が早かったし、京都も渡来人集積地だったからだろう。それが今も変わらず二大産地である。

●日本の銅利用の特徴
特徴は、古代ではすぐに最新のより軽くて、切れ味鋭い鉄器に切り替わるところ。以後、銅器は鏡やらの象徴的、呪的に使用する道具に向かった。近代以後は実用品として真鍮などが、芸術品としては青銅が、装飾品としてはレッド・ゴールドなどが使われている。芸術品の多くに銅をベースに金メッキされるものが多い。精錬直後の赤さは、神社の屋根の銅葺きなどにも。

精錬直後は柔らかく加工しやすい。鉄よりも溶解や鍛錬が簡単であるので、工業用にすぐれる。また細かい細工の製品が、鉄よりも多い。そして薄くしてもかなり耐久性があるから、軽いところは食器に向いている。一方、鉄は薄くするとさびるのも早く使いにくいので、重い鋳物へ向かった。



●アイスマン・エッツィの銅斧



5300年前アルプスを歩いてきた男の凍った遺骸が発見されたのは1991年9月19日のことだった。金石併用時代が欧州にあったのは1万~7000年前だと言われるので、彼はその中間期の人である。彼は山岳を歩き回る山猟師だったのか樵だったのかは知らないが、彼の持っていたものの中で、この斧が最大の貴重品だっただろう。


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●最古の実用金属
この金石併用時代の始まりこそは、人類が階級を持つことになる最初だったろうと言う。金属は持てる者と持たざる者をくっきりと分ける威信材となったのである。貴金属はその後見つかってゆくが、銅の発見がなければ、人類はいつまでも石器を使う原始人から抜け出せなかったはずである。不思議なのは、地球の地下のほとんどに含まれていた鉄よりも銅の発見と使用が早かったことである。地球は鉄と水の惑星と言ってもいい。


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●なぜ銅が鉄より早いのか?
なぜ銅の発見が先んじたか?実はエッツィが歩いていたイタリア・オーストリア国境のアルプスは、銅鉱床が豊富な場所で、彼が実は銅を探していた鉱山師だった可能性が高いそうだ。すると彼は当時の貴重品である銅を一手に手にした村長か、リーダーだった可能性がある。すると彼こそは世界最古の鉱山師の姿のミイラとなる。


科学的にはその性質にある。
イオン化傾向が小さい→手にはいる化合物(酸化物,硫化物など)を還元して,単体金属を取り出しやすい。
 逆にイオン化傾向が大きい→化合物を還元して,単体金属を取り出すことが難しい。

また融点の違いを言う説もある。
融点は、鉄1535 ℃、銅1084.4 ℃
銅のほうが技術力が低くても取り出せる
ゆえに銅のほうが鉄よりも利用が早かった。

また銅は鉄より錆びにくかった。
また露頭が浅かった。
諸説あるがどっちにしても人間は最初に銅を選んだのである。もしかすると鉄よりも銅の赤が好きだったからかも知れない。そして青く変色するのも、むしろ古代人が好む「再生」観念にあっていた?

なお、鉄の項で書こうと思うが、インドに錆びない鉄の塔がある。デニケンという宇宙人おたくのでまかせ学者が、「これは宇宙人が作ったからとしか思えない」と言ってもてはやされた時代もあった。そのわけはすでにはっきりしている。(後述)



●冷鍛 れいたん
銅は常温で叩いても細かな細工ができる。

 
●スミスさん
銅細工師のことを英国でコッパースミスあるいはレッドスミスと呼ぶ。
「スミス(Smith)は、英語圏におけるファミリーネームや地名などである。英語圏のファミリーネームで最も多いものである。 古英語で「職人」を意味し、鍛冶師(blacksmith )や金細工師(goldsmith)、銀細工師(silversmith)、スズ細工師(tinsmith)、ブリキ職人(whitesmith)等、特に金属加工の職人を示す。スミス姓の由来は、上記にあるように職業からきている。スミス姓は英国よりアメリカに多い、これは鍛冶屋を意味する姓を持つヨーロッパからの移民の多くが英語名のスミスに改名した」からだそうだ。Wikiスミス

英国人に限らず職業を名乗ったものは多い。それは職人が多かったようだ。中国や日本や韓国でも、そういう姓は多い。アメリカでワシントンは、ウオッシングで洗濯屋(トンは息子、ウオッシング・トンでワシントン) だし、テイラーは洋服屋である。ワシントン大統領の父親は洗濯屋である。つまりクリーニング屋のこせがれだった。それがアメリカである。朝鮮民族の金さんは王族が多いがそもそもは鉱山師である。だから山から生まれたことになっているし、葛城氏も鉱山師である。だから修験が生まれたのである。鉱山師は金属を探し、見つければ武力を手にできたから王になれた、これは普遍的なこと。中国でも伝説の始祖王である夏王禹(なつおう・う=殷の祖先の王朝=商)は山をいざって歩いた鉱山師。日本の修験道もつきつめればこの道教の開祖から考え出された修行である。


殷の銅器

殷は華北人が見下げた名前で、自称は商である。

●鉱山師は?
ちなみに英語で鉱山師はMine nurses マイン・ナース(鉱山の看護婦)とも言う。わけは?調べなさい。


●英国人・米国人の氏姓と職業
い)ロイ Roy [C] (赤い)ランドール Rundall (肉付きのよい)ラッセル Russel (小さな赤毛の人)サドラー Saddler (鞍袋職人)サリンジャー Salinger [H] (平和)サージェント Sargent (召使)スコット Scottシアーズ Sears (海の戦士)シートン Seaton (海の側の土地)セガール Segall (ラビの代理人)セイモア Seymour (聖なる色黒)シェイファー Shaffer (羊飼い)シェイクスピア Shakespere (小作人の農場)ショー Shaw (森)シェリー Shelly (森にある坂)シェパード Shepherd (羊飼い)シャーウッド Sherwood (州所有の森)シャーリー Shirley (州の開拓地)ショックリー Shockley (悪鬼のいる小川)シドニー Sidney (広大な干拓地)シガニー Sigourneyシンクレア Sinclair [C] (歌手)シンガー Singer (歌手)スケフィントン Skeffingtonスミス Smith (鍛冶屋)スマイサー Smither (鍛冶屋)スマイス Smythe (鍛冶屋)サザランド Southerland (南の土地)スペンサー Spencer (執事)スプーナー Spooner (葺板職人)スタンフォード Stanford (石の多い浅瀬)スタンリー Stanley (石の多い開墾地)スチュアート Steward (執事)ストーン Stone (石)ストー Stoweストリンガー Stringer (弓弦職人)スチュアート Stuartスタッブズ Stubbsサックウィル Suckvilleシルヴェスター Sylvester [L] (森)トールボット Talbotターナー Tanner (皮鞣し職人)タッソー Tassoテイラー Taylor (仕立屋)サッチャー Thatcher (屋根葺き職人)ソーケル Thokellティファニー Tiffany (ティファニー紙商人)ティプトフト Tiptoftタウンゼンド Townsend (町外れ)トラヴァーズ Travers (徴税吏)トルーマン Truman (信用の置ける人)タッカー Tucker (布地職人)チューダー Tudorターナー Turner (旋盤工)トワイニング Twining (二つの小川に挟まれた)タイラー Tyler (タイル職人)ティンダル Tyndaleタイソン Tyson (燃え木)ヴァレンタイン Valentine [L] (健康)ヴォーン Vaughan [C] (小さい)ヴィッカー Vicker (司祭の召使)ウェンライト Wainwright (馬車修理工)ウォルポール Walpole (城壁の側の池)ウォーカー Walker (踏み洗い人)ウォリス Wallaceウォルター Walterウォーベック Warbeckウォード Ward (守衛)ウォーラム Warhamワーナー Warner (守りの戦士)ウィーバー Weaver (織工)ウェッブ Webb (織工)ウェブスター Webster (織工)ウェッジウッド Wedgewood (見張りのいる森)ウェントワース Wentworthウィーラー Wheeler (車輪職人)ウィスラー Whistler (笛を吹く人)ホワイト White (色白)ホワイトヘッド Whitehead (白髪頭)ホイットニー Whitney (白い島)ワイルド Wild (荒野に住む人)ワイルダー Wilder (荒野に住む人)ウィルキンソン Wilkinsonウィロビー Willoughbyウィシャート Wishartウルジー Wolseyウッド Wood (森)ウッズ Woods (森の住人)ウドヴィル Woodvilleライト Wright (大工)ウルフスタン Wulfstanワイアット Wyattウィクリフ Wyclifザヴィアー Xavier [B](新しい家)ヤング Young (若い)アメリカ人には大きく分けて4つのカテゴリーから苗字が出来てるようです。・地名からが43.13%・父の名前からが32.3%・職業からが15.16%・ニックネームからが9.48%Smith (スミス)由来:古英語で「職人」を意味し、鍛冶師(blacksmith)や金細工師(goldsmith)、銀細工師(silversmith)、スズ細工師(tinsmith)、ブリキ職人(whitesmith)等、特に金属加工の職人を示す。スミス姓は英国よりアメリカに多い、これは鍛冶屋を意味する姓を持つヨーロッパからの移民の多くが英語名のスミスに改名したためである。Miller(ミラー)由来:製粉業者 粉引き職人Taylor(テイラー)由来:衣服の仕立て職人Clark(クラーク)由来:「cleric(聖職者)」「scholar(学者)」などの意Walker(ウォーカー)由来:織物職人Hall(ホール)由来:アングロサクソン語のheallが語源。荘園で働く召使いのこと。Wright(ライト)由来:大工King(キング)由来:芝居などでking「王」の役を演じた人などが付けた姓Baker(ベーカー)由来:パン職人Carter(カーター)由来:馬車職人、御者Turner(ターナー)由来:「旋盤工」の意。その他、「焼きぐし」や「翻訳者」などの意味もある。Parker(パーカー)由来:「park(庭園)の管理者」の意。古代フランス語より。Stewart(スチュアート)由来:steward(執事)が変化したもの。スコットランド系。Cook(クック)由来:「コック」の意。語尾にeが付いてCookeとなる場合がある。Cooper(クーパー)由来:「木製のたるやおけを作る人」の意。Bailey(ベイリー)由来:「法の執行吏」や「(一般の)役人」の意。Howard(ハワード)由来:「勇者」、「首席管理者」(ゲルマン語)。「羊の番人」(古代英語)などの意。Ward(ワード)由来:「守衛」「監視人」の意。「街や城の監獄や要塞」の意も。Foster(フォスター)由来:「foster(里子、里親の)」、「はさみを作る人」などの意。Butler(バトラー)由来:古代フランス語で「bottles(ワインなどのビン)の管理をする召使の長」の意。Fisher(フィッシャー)由来:漁師 漁業従事者ついでなので容姿由来もご紹介します。Sullivan(サリバン,サリヴァン)由来:ゲール語で「黒」や「鷹の目」などの意。アイルランド系。Russell(ラッセル)由来:「髪や顔が赤い男」の意。古代フランス語より。Gray(グレー,グレイ)由来:「グレーの髪の男」の意。Greyも同様。Long(ロング)由来:「背の高い」の意。Langも同様。Reed(リード)由来:「髪や顔が赤い男」の意。Readも同様。Bell(ベル)由来:「ハンサムな男」の意。Isabelの変化形や「ベルマン」の意もある。Campbell(キャンベル)由来:スコットランドゲール語で「曲がった口」の意。Mitchell(ミッチェル)由来:「大きい」の意。Michaelの変化形でもある。Young(ヤング)由来:young(若い)容姿などから。又は中国・韓国圏の姓。White(ホワイト)由来:色の白い肌・髪などの容姿から。Brown(ブラウン)由来:褐色、浅黒い肌、または髪の人ウェード(Wade)(男)…古い英語の「(人、物を)前進させる」。 又は、「交差している川」。同系は、ウェドリィ(Wadley)など。ウェークフィールド(Wakefield)(姓)…古い英語の「湿気のある地面」。 同系は、ウェイクリー(Wakeley)、ウェークマン(Wakeman)など。ウォルド(Waldo)(姓、男)…古いドイツ語の「支配者」。 又は、古い英語の「強力な」から。ロシア語形はウラジーミル(Vadimir)。 他に同系は、ヴァルデマール(Waldemar)、ウォルドーフ(Waldorf)など。ウォーカー(Walker)(姓、男)…中期英語の「織物の職人」。ウォレス(Wallace)(姓、男)…古い英語の「ウェールズ人」。 同系は、ウォリス(Wallis)、ウォラス(Wallas)、ウォルシュ(Walsh)、 ウェルシュ(Walsh)など。愛称は、ワリー(Wally,Wallie)など。ウォルター、ワルター(Walter)(男)…古いドイツ語の「強力な戦士」。 同系は、ウォルト(Walt 英語形)、ゴーティエ(Gautier フランス語形)など。 愛称は、ワリー(Wally)など。 同系の姓は、ワトソン(Watson)、ワトキンス(Watkins)など。ウォルトン(Walton)(姓、男)…古い英語の「塀近くの住人」。 同系は、ウォラー(Waller)など。ワンダ(Wanda)(女)…古いドイツ語の「放浪者」。 同系は、ウェンダ(Wenda)、ワンディス(Wandis)、ウェンデリン(Wendeline)、 ウェンディ(Wendy)など。ウォード(Ward)(姓、男)…古い英語の「守る、見張る」。 同系は、ウォーデル(Wardell)、ウォーデン(Warden)、ウォーデリィ(Wardley)、 ウォーフィールド(Warfield)、ウォーフォード(Warford)、ワーレイ(Warley)、 ワーモンド(Warmond)、ウォートン(Warton)、ワーウィック(Warwick)など。ワーナー(Warner,Werner)(姓、男)…古いドイツ語の「軍隊を防御する」。ウォーレン(Warren)(姓、男)…古いドイツ語の「警備員」。 又は、中期英語の「猟場管理人」から。ワシントン(Washington)(姓、男)…古い英語の「分別のある身分から」。ワシム(Wasim)(男)…イスラムで人気のある「顔立ちが美しく立派な」を意味する アラブ系の名前。ワトソン(Watson)(姓)…古い英語の「ウォルターの息子」。 同系は、ワトキンズ(Watkins)、ワット(Watt)など。ウェイバリー(Waverly)(姓)…古い英語の「並木のある牧草地から」。ウェーランド(Wayland)(男)…古い英語の「陸地の道」。 同系、愛称は、ウェイロン(Waylon)、ウェイ(Way)など。ウェイン(Wayne,Wain)(姓、男)…古い英語の「荷馬車の製造業者」。 同系はワグナー(Wagner)、ワゴナー(Waggoner)、ウェーランド(Wainwright)など。ウェブスター(Webater)(姓)…古い英語の「織り手」。 同系は、ウェーバー(Waber)、ウェーブリー(Webley)、ウェップ(Webb)など。ウェルズ(Wells,Welles)(姓)…古い英語の「春から」。 同系は、ウェラー(Weller)、ウェルボーン(Welborne)、ウェルビー(Welby)、 ウェルドン(Weldon)、ウェルフォード(Welford)、ウェルトン(Welton)など。ウェンデル(Wendell)(男)…古いドイツ語の「放浪者」。ウェンディ(Wendy,Wendie,Wendee)(女)…古い英語の「公正な」。 同系は、グウェンドリン(Gwendolyn)など。ウェザビー(Wetherby)(男)…古い英語の「雄羊のいる牧草地」。 同系は、ウェザレル(Wetherell)、ウェザリー(Wetherly)など。ホイートン(Wheaton)(姓)…古い英語の「小麦の町」。 同系は、ホイートリー(Wheatley)、ウォートン(Wharton)など。ホイット(Whit)(姓、https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11174743431?__ysp=57Sw5bel6IG35Lq644KS44K544Of44K544Go44GE44GG55CG55SxIOiLseWbvQ%3D%3D





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