地震用語
プルームはタンポポの綿毛や羽毛のような煙のように湧き上がるものの意。
風船上のマグマだまりのこと。
ホット・プルーム


地球の地下、下部マントルと外核の境目にあるきのこ状の火の玉袋である。

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下部マントルには、冷たい部分と熱い部分が混じるが、熱い部分がプルームで、冷たい部分は海底プレートの切れ端が落下している部分である。

海底プレートが落下する理由は、海溝での沈み込みがどんどん発達すると、玄武岩の重みで折れて落ちるためで冷たく、これが外核に当たることで刺激されてホット・プルームが活発化。上部マントルまで上昇してたまっている。そこにまたプレートの沈みこみや、大陸の衝突や亀裂などの大きな衝撃で地表近くまで来ているのをマグマだまりと言う。

例えば4000万年前にインド亜大陸が衝突した衝撃は、はるかに離れた大陸の花崗岩のへりにあるひずみたまり場に長年たまるが、それがあるとき突然地震の刺激などで爆発し大地震を引き起こすことがある。しかも時空を越えて何千万年後に、まったく遠くにある極東大陸棚やオーストラリアなどで起こることもある。こうした衝撃の溜まること、その岩盤をスリバーと呼ぶ。

そうした突然のイベントの衝撃波が地中に伝播すると、プルームたまりが次々にマグマたまりを地表真下に作り始め、ついには火山として連続噴火を始める場合があり、それをスーパープルームと呼ぶ。

プレートは大陸を動かし、過去、パンゲア大陸をゆっくりと分離させたが、大陸は今も尚動き続けて、やがてまたひとつの超大陸に戻る。その過程で、日本列島のような大陸から切り離された島々も形成する。次に内海が広がっていくだろう場所は、アフリカの人類発祥の地であるリフトバレイ、ホルムズ海峡、カリフォルニア半島などなどだと言われている。

切れ込んでいく海峡や、内陸の地溝帯などはすべて、今後列島として海に飛び出す可能性を示すものである。リフトバレイは最高で数十メートルの亀裂になっているところがあり、どんどん先へ先へと切り裂かれている大絶景だ。やがてアフリカ大陸はユーラシアから切り離される。イランとアラビア半島も離れてゆく。