滋賀県草津市の榊差遺跡で、国内で最も古いクラスの鋳造遺構や国内最古の鋳型が見つかりました。

溶かした金属を型に流して器をつくる鋳造遺構は、草津市の榊差遺跡で見つかりました。

これまでに奈良県で飛鳥時代のものが確認されていますが、今回見つかった遺構は出土した土器などから奈良時代前半とみられ、国内で最も古い部類に入ります。

また、獣の足が表現された鍋や釜の足の部分=獣脚の鋳型も見つかりました。

鋳型はこれまでに平安時代以降のものしか確認されておらず、国内最古となります。

一般的な鉄の鍋や釜の生産はこれまで、8世紀後半に始まったとみられていましたが、この発見で8世紀前半にさかのぼることが判り、注目されそうです。



獣脚鼎は中国製銅器時代に流行った様式。

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渡来人の移住が多かった滋賀県でその鋳型が発見された。
また滋賀県はエチ秦氏が居住したところであり、3世紀の遺構も多いので、今後注目すべき土地だ。