世界にはまだシャーマンが存在する場所がある。

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現代ケニアのシャーマン



筆者が見た中で、おそらく世界で最も卑猥な姿をしたシャーマンである。




もっとも、これを卑猥と思う人のほうが変質的なのかも知れないが。


どこが卑猥かわからない?



この男の被っている頭飾りの形は女陰なのである。
顔は出産する胎児をあらわす。
つまりこの飾りは、今まさに生まれ出ようとする赤ん坊を顔に描いたものだ。それを人はケースバイケースで「神々しい」とも言う。卑猥と神々しさは表裏一体である。

面白いのは、人は夜の行為を卑猥と言い、隠し立てするが、その結果成就する出産はおめでたいと言って礼賛する。奇妙なことである。古代人はそれを区別してはいない。



およそ人間の一生で、もっとも生命力にあふれる時とは、出産したばかりの赤子の時である。この男は、それをさらにまさしく胎児がこの世に生を受ける出産を表現することで、シャーマンとしての「再生」「ヨミガエリ」「永遠」を表現したのである。



似た画像をいくつか。

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女性シャーマン




男性酋長








なぜそんなに大きな首輪を何重にもかけるのか、お考えたことがありますか?



女性がなぜ首輪(ネックレスも)をつけたがるのか、なぜ手首や足首に古代女性はリングをつけたのか?そもそもはワッカを渦巻きと見て、永遠の生命力が欲しかったからではなかったか?

日本のシャーマンは、貝輪を何個も腕輪にしていた。それも同じことではないのか?







これは縄文の火焔式土器の中のひとつ、人面土器。

これも女性器から出てくる胎児そのものである。

















タイトルに卑猥と使ったわけは、それに引かれてふらふらっとここに覗きに来る興味本位のすけべ心を誘い込むためで、キャッチコピーである。ほとんどのやからは、「ちぇ」といいながら帰ってゆくことだろう。しかし中には、「そうか、もっと調べてみよう」という向学心旺盛な人もわずかながらもいるかもしれない。だからタイトルはショッキングなほうがいいのだ。だまし?だまされる自分の品性には問題がないとでも言うのか?現代社会、経済動向を見てみなさい。あらゆる商品、ニュースが、どこかはだましで作られているじゃあないか。あらyるネット上のショッピングサイトも情報サイトも、いわば全部がうそやだましや、詐欺や、驚かせではないか?「インスタばえ」の本質も言ってしまえば見るものをだましている画像ばかりではないのか?





これらは卑猥なのではない、おおらかな原初の呪術・魔術そしてまさにそれこそがだましなのである。民衆が無知蒙昧、無学だった古代に、だましほどシャーマンの魔性・神秘性をイメージアップするものはなかった。


そう、魔術も呪術も宗教も、だましから始まる迷信なのである。

この男の顔にはまさに詐欺師のにおいがしている。そう思わないか?
そう思うのはあなたが現代の進んだ科学にまみれているからだ。それでいいのだ。あの時代に戻ることはできない。そうしたいと夢見て願う人ほどだまされやすい。サギに合い易い人には、ある種の類型(ステレオタイプ)がある。このケニアのシャーマンの顔に魅力や憧憬を感じる人は、そういうタイプだ。ご注意。








さて次回は、この不思議な「宇宙人」について書くことにしよう。

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