ごくごくわかりやすく言うのなら、
バラッドが先で、それに音楽をつけたのがバラード。
そこに始まるが、それで終わらないので少々やっかいだ。


バラッドとは英国の吟遊詩人の作って謳いあげていた叙事詩の一種。
いうならば壮大な昔話である。
そこにフランスで楽曲をつけはじめたのがバラードという音楽形式。

ブルースにはイギリスのバラッドの影響があり、それは物語音楽だということ。
ただし黒人は英国人ほどの昔語りはできずに、どちらかと言えば私的な、奴隷としての自分の身の上話をそのまま歌にした。それがブルースだ。いわば私小説と歴史小説の違いがある。


これはKawakatu独自の解釈なので、あまり
一般性はないのだろうが・・・。


つまりブルースバラッドとはあくまで身の上話であり、私小説。どちらかと言えば自分の奴隷としての身の上を卑下したものが多い。

そういうジャンルのアメリカ音楽を、日本が取り込むときに、なぜかスローな哀調あるラブソングだとなったのが、日本人が言うバラードである。そもそも誤解された言葉だった。ゆったりとしたスローな恋愛曲を、なぜか日本だけがバラードと呼んでいる。
いわゆる=スローバラードだ。


日本人はことほど左様に外来文化をとりこむことを好んだが、その理解は非常に身勝手な解釈が多い。そもそもブルースからして、形式であるのに、主観的に哀愁のある洋楽はすべてブルースであるとした。なぜなら、戦後日本人にはとてもじゃないが洋楽の知識など理解するいとももなく、服部先生などがこれがブルースでいいのだ、とばかりに決めちゃった流れがある。それは歌謡曲として売れなければ死ぬしかないような時代背景と無縁ではあるまい。なんとなくハイカラで、なんとなく哀愁があるなら、それらはブルースとかエレジーとしてうけたのである。


つまり無知だからと言えばそれまでになる。

答え
バラードとは本来、劇的な歌曲。譚詩曲。簡単に言えば日本の和歌と同じ。朗詠する抒情詩、叙事詩。節回しをつけた謡(うたい)。

ポピュラー音楽では拡大解釈されてミディアムスローな恋愛曲。


では外国ではスローバラードはなんと呼ぶのかだが、
まあ「スローなラブソング」しかないよね。大衆音楽世界ならバラードで通用する。けれどクラシックでは通用しない。OK?