「ヨーロッパ各地から集まってここに署名したわれわれ専門考古学者たちは、ヴィソコ近辺で行われているいわゆる「ピラミッド」プロジェクトにボスニア当局が支援を続けていることに対し強く抗議したい。この計画はものを信じようとする大衆への残酷な詐欺行為であり、本物の科学界には存在しないものである。本物の考古学的遺産を保護するうえで非常に役立つ希少な資源を浪費しており、ボスニア・ヘルツェゴビナの専門の考古学者たちに日常的に影響している緊急の問題から注意を逸らしている。」
2006年12月 EAA宣言(ヨーロッパ考古学者協会宣言)の抗議文から
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ボスニアのピラミッドが本日のテレビで放映された(テレビ東京・世界のなんじゃこりゃ はかにもフジなどが以前放送)。日本のテレビがこうした捏造品を、謎のひとつとして、さしたる解釈もせずに放映したことは、上記の専門家からの抗議文を知らず、安易に不思議や神秘や疑似科学を紹介し、それによってだまされ、信じ込む人間を増やしてしまう行為に加担してしまったことになる。恥ずかしいことである。


なお、発掘しているセミール・オスマナジックは、2006年に発掘調査を行い、丘の1つを改造して階段状のピラミッドのように見せるという自然破壊行為をしている。

その作業の中に、テレビで流していたコンクリートのカバー、内部の擬似古代遺跡への改造も含まれる。その後も彼は着々とこうした改造と偽装をほどこして、あたかも太古からそれらがあったかのように見せることで、売名行為と金儲けを行っていると聞いている。

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テレビの影響力を、テレビ屋は忘れてはいないか?
うそも本当になってしまえる力こそは脅威だと考えるべきだ。
なんでもやっていいわけではない。
抗議文の存在を知っていて放送したのなら悪質である。知らなかったのなら無知である。