ミャオ族の洪水神話には、日本にしかない神話形式の中の「柱の周りを回って子を生む」類型が見える。これはおそらくこのミャオの伝承だけの特殊な神話だろう。およそ中国江南には日本神話の要素7種類のうち、6種類までははっきり読み取れるが、「柱」型だけは見あたらなか ...

愛知県には牛を「漢神」(からかみ)として生け贄にする風習有り。中川区の金山彦神社のある金山町の隣・正木町に鉄てい出土した伊勢山遺跡あり。金山町には金山の森、鍛冶屋の森あり。「日本霊異記」上巻の3。尾張阿由知群カタワの里の農夫、我田引水のおり、金の杖に雷落 ...

長江流域に住むトン族の「薩神」神話には洪水、兄妹始祖、陰陽五行説などの原型がある。薩神(さっしん)は薩歳(さつさい)、薩瑪(さつば)などとも言われ、その神格は女神である。薩はトン族の言葉で「祖母」を、「歳」は12支最初、「瑪」は「大きい」をそれぞれ現す。 ...

このブログに使わせて頂いた参考文献と資料集、およびおすすめの著書を順次ここへ書き込みます。民族学・民俗学・文化人類学・比較民俗学「日本王権神話と中国南方神話」諏訪春雄 角川選書377 2 ...

ジャワの言い伝えジャワでは食物が少女の死体の各部から生じた神話がある。ヘソから陸稲、頭からココヤシ、性器からサトウヤシ、両手からはぶら下がっている果物、足からは地中にできる野菜が生まれたのだと言う。北ボルネオ・ドウスン族世界の始まりの時、原初の夫婦に子ど ...

釣り針をなくす話も東南アジアに多い神話である。チモール島の伝説 クライエル・ファン・アールストの報告昔ニフにネノが住んでいた。(ネノはチモールのマフェファリロ人の祖先)ある日兄のテファから釣り針と釣り糸を借りてウナギ釣りに出かける。なかなか釣れないので釣 ...

北タイ・ラワ族の伝承 大林太良「東南アジアの神話」世界最初の日、水が世界に満ち、兄妹二人が生き残っただけであった。”一羽の鳥の勧めに応じて”二人は結婚したが、妹は十年間妊娠したあと、ヒョウタンを一個産んだ。ある日、妹がヒョウタンに穴を開けようとして指を当 ...

東南アジアセレベス地方のトラジャ族の伝承 大林太良・ミシェル・パノフ他『無文字民族の神話』所収大林太良「東南アジアの神話」より昔、天地の間は近く、神が縄に結んで贈り物を降ろしてくれていた。ある日、神は石を降ろしてきた。われわれの最初の父母は「これをどうし ...

ここでくれぐれも申し上げておくが、筆者はこれらの南方系説話によって一定の「日本人起源」はこれしかないと言うつもりは全くない。読者の方々にただ淡々と伝承を書写して提示してゆくだけである。勿論、それだけではナンの話だかさっぱり見えてこないという不満も出るかも ...

沖縄県宮古島伊良部島の伝説 「ある家で犬を飼っていた。戦争が起こり、その家の主人は犬を連れて戦争に行った。犬は敵をたくさんやっつけて勝ち戦となった。家に帰ってから、主人は犬に食べ物をたくさん与えたが、犬は何も食べなかった。その代わり、その家の娘を嫁に欲し ...

『博物誌』(『後漢書』東夷伝序文引用掲載部分) 「昔、徐君の宮人が卵を生み、これを水辺に捨てると、ある孤独な母親の飼い犬で、鵠蒼(こくそう)という名の犬が、この卵を口にくわえて持ち帰ってきた。母がこれを覆い暖めると、小児が生まれ、これは骨のない子であった ...

海南島には黎(り)族と苗族の二種族が多くおり、苗族はもともと明代にここに警護のために置かれたヤオ族軍隊の子孫である。二種族共に犬祖伝説を持ち、黎族のものは「皇帝の娘の足のおできを黒犬がなめて命をすくい、その息子がやがて犬を父と知らず年老いて殺し、葬る。そ ...

射日神話に関しては以下のサイトが最も詳しく、優秀である。照覧されたし。http://www.me ...

http://esperanto.china.org.cn/ri-shaoshu/yao.htmhttp://www.asia-photo.net/yunnan/minzu/yaozu/yao.htmlhttp://www.mekong.ne.jp/directory/culture/legend03.htm 大林太良氏『神話学入門』「中国の皇帝パンは、長年にわたってカオ王と争っていたが、ついに従えることが ...

まず前掲記事に現れた会稽はどこにあるのかを分析しよう。会稽は現在の淅江省~江蘇省にかけた地域にあった。会稽の地名は春秋時代の呉越の戦いで著名な会稽山からつけられた地域名である。会稽山そのものは現在、紹興酒で名高い淅江省紹興県の郊外にある。『華南文化史研究 ...

チベットでは始祖は一般に猿と岩の魔女との婚姻で生まれたと言われる。それは六匹の猿で、場合によっては六人の小人となることもある。これが人間に変身してチベット族になったと言われている。中国ではこうした猿始祖伝承を持つ種族を一括して「獣扁に彌猴」(びこう)と呼 ...

殷の始祖伝説『史記』・・・「殷の始祖契(せつ)の母を簡狄(かんてき)といい、古帝高辛氏の二番目の妃である。ある時、水浴びをしていると、玄鳥(黒い燕)が卵を落とした。簡狄はこれをとって呑み身ごもった。生まれたのが契である」『王子年拾遺記』晋代の史書・・・「 ...

ヤオ族の一派にマン・ラテンがある。彼らの女性は尾のついた長いコートを着ていたという。ヤオ族は五色の刺繍をほどこした民族衣装を着る。その模様は犬模様が多い。ベトナム北部にいるマン・ティアン族の伝説・・・「皇帝の娘が犬と交わり生んだ男女の双子は、はじめ人間の ...

「昔、帝(中略、文字がないし読めない帝名がここに入っている)、高辛氏の世に中国は犬戎に苦しめられた。そこで帝は、臣民に呼びかけ、犬戎の将、呉将軍の首をとってきた者には莫大な黄金と萬家の国邑を与え、美人の王女を妻として授けようと約束した。ところが、帝には五 ...

「昔神がナガ人に文字を身体の一部に書き付けるように教えたが、一匹の犬がやって来て、文字の書かれた皮膚を食ってしまった。それ以来文字は失われた。」ナガ族は現在、インドの一州を与えられそこはナガランドと言う。しかし、民族的には吐蕃の一族であり、犬戎とは同族と ...

考古学上のこれまでの犬関連としては、縄文人が犬を大切にしていたらしく、犬を食べた痕跡が日本からは出ていないという特記事項がある。半島では一部で未だに犬食が行われていたという報告がある。ソウルオリンピック開催までは首都ソウルの繁華街でさえ犬を売っていたとい ...

氏+一(てい)・・・『三国志』魏志・東夷伝引用『魏略』西戎逸文を初見とするチベット民族。槃瓠の末裔を自称した。『漢書』地理志では弖で最大は白馬なりとある。白馬とはていの一派。白馬邸の中にはロロがあり、黒ロロ人、白ロロ人がある。黒ロロ人は馬と犬を食べない。 ...

隼人の祖神・ホスセリと天皇家祖神・ホホデミ兄弟の話。 兄ホスセリの釣り針をなくしたホホデミをホスセリは厳しく責める。ホホデミは海神からもらった宝玉で海水の干満を引き起こし兄を服従させる。いわゆる海幸・山幸の神話である。この時ホスセリが行う服従の儀式が重要 ...

『山海経』(センガイキョウ)・・・チベット方面の思える土地に犬封国(ケンポウコク)があって、その国の人はまるで犬のような姿をしている。田中勝也『東アジア古伝承・・・』・・・ 中国江南域にあって、俗に槃瓠と呼ばれ今に至っているのがヤオ族であるが、彼らもまた ...

田中勝也『東アジア子伝承と日本原住民』スマトラ・ニアス人の物語 一人の王女がいた。重い皮膚病にかかり、一匹の犬を伴ってこの島に渡って来た。薬になる良い木を見つけた。王女と犬は結婚し、息子が一人生まれた。息子は大きくなり妻を捜しに旅に出た。その時、母王女は ...

田中勝也『東アジア古伝承と日本原住民』少数民族チャム系ジャライ族の伝承  ジャライ族には祭政王としての”火の王”という存在があるが、初代火の王の父は犬とされている。火の王は父なる犬に様々の苦難を乗り越えるすべを教えられ成長するのである。ジャライはベトナム ...

田中勝也『東アジア古伝承ト日本原住民』ナガ族の一派・アジュカムル部族の伝承「昔シルティと言う英雄がいた。ある日一匹の犬と狩猟にでた。犬は先頭を突っ走って行き、呼んでもついに戻らなかった。シルティは仕方なく家に帰ったが、眠るとき、犬の吠える声が聞こえた。そ ...

出典;『敦煌吐蕃文献撰』『新五代史』吐蕃人の記録; 「七世紀初頭、突厥王が南シベリアに出兵、この時二人の使者が奥地に入り遭難し一人の女に出会う。女性とは突厥語で話ができ、二人の使者は女に連れられて彼女の部落へ行った。二人は気づかれないようにかくまわれてい ...

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